円安で物価高が続くなか、ふるさと納税では「意外な返礼品」が注目を集める
意外な返礼品とは?
そして、同じく世界的な不作に悩まされているオレンジ。 返礼品に、国産の「みかんジュース」を選ぶ人が増えていて、寄付金額は前年の2.3倍となっています。 さらに意外な返礼品も脚光を浴びているそうです。 「各自治体が返礼品として電力を提供している」(遠藤さん) 料金の高止まりが続く“電気”も返礼品になっているとのこと。
水力発電所で作った“電気”を、返礼品に
一体、どういうことなのか。 三重県大台町を訪ねました。 大台町は、山に囲まれた自然豊かな場所です。 大台町では去年9月、町内3か所の水力発電所でつくられた電気を返礼品に加えました。 「今年の3月時点で、354件の申し込みがあった。大変ありがたい。これから秋、年末にかけて増えていくと思う」(大台町 総務課 西保則課長)
大台町の返礼品ランキングで「電気」は上位
大台町の場合、例えば3万円を寄付すると450キロワット時の大台町産の電気が提供され、実質7500円が、2~3カ月後の電気料金から差し引かれます。 使い切れなかった分は最大で6カ月、繰り越すことができます。 「中部電力ミライズ」と契約していることなどが条件で、寄付金額は3万円から20万円までの、7種類あります。 「大台町の返礼品ランキングでは、3万円コースが2位。5万円コースが6位、10万円コースが4位。いずれもトップ10にランキングしている」(西課長)
ふるさと納税で、節約
「電気を返礼品として、受け取っていただくことにより、家庭の負担軽減に少しばかり役に立てると思っている」(西課長) “ふるさと納税で、節約”。 家計を守る方法のひとつとして、今後も広がりそうです。