『ブギウギ』教わる側から教える側へ スズ子の成長に携わってきた者と山下の役目
タケシ(三浦獠太)とのこれからに注目
しかし、代わりの者として用意されたのが経歴詐称しまくりの山下の甥っ子・タケシ。彼は何も長続きしなければ、何に対しても情熱を感じられないと悩む現代っ子のような青年だ(もしかしたら若者の悩みは時代なんかが変わり続けても、本質的に変わらないのかもしれない)。そんな彼を紹介させられてスズ子も大変だ。しかし、山下がマネージャーとして以前に一人前の人間としてこれからのタケシを後釜に据えたのは、もちろんタケシがスズ子から良い影響を受けて成長できるとわかったうえで、さらにスズ子も「教える側」になることでさらに成長できると考えたからかもしれない。つまり、「もう頃合いだ」と半ば強制的に彼女の立ち位置を変えたのだ。 そしておそらく私たちはこれから山下の思惑通り、タケシという新たなマネージャーとの交流を通してさらなるスズ子の成長を見守ることになるのだろう。
ANAIS(アナイス)