「真夜中の水族館」で何が? 水草を1本1本メンテナンス…"夜のペンギンの様子"も公開 AOAO SAPPOROの作業に密着 北海道札幌市
「あら!ネオンテトラがいっぱいいる!この水槽のように、水草を芝生のようにしたいけれどなかなかね」(自宅で熱帯魚を飼う女性) 「自然に近い形で生活をしているのを見られるんだなと。みんな窮屈な感じがしないのでいいと思う」(3月に2回目の来館者)
2月、4つの水槽のうちの2つが、完成以来初めて大がかりなメンテナンスをすることになりました。「風薫る石景」もそのひとつです。 「さっぽろ雪まつりに合わせ見ごろを設定していた。これからの春に向けて大きな作業を始める。一番低い部分にある『下草』を一度抜いて植えなおしていく」(本間さん) オーストラリアなどが原産の「グロッソスティグマ」。水底で光合成をすることで水槽の環境を整える大事な働きをしています。 今回のメンテナンスでは、びっしりと覆うこの水草をなんとすべて植え替えるというのです。 「最初は横に広がっていくが次は上に伸びていく。丈が高くなると、下の方の水通りが悪くなりコケが出る」(本間さん)
2月11日午後10時、スタッフが集まりメンテナンス作業の確認をします。ここでクリエイターの本間さん、この水槽が抱える問題点に気付いたようです。 「『スタウロギネ』があまり良くない、溶ける?」(本間さん) 「存在感がない。消されてしまっている。もうワントライする価値はあると思う。それで本当に育たないなら完全に水質が合っていない」(ネイチャーアクアリウム担当 室井 直陽さん) 「『ヘアーグラス』は全部抜くでいいんですよね?抜いて差し戻して、そういうリフレッシュをしないと、藍藻(緑色の藻の一種)の原因が消えないのではないかな」(水景クリエイター 内田 成さん) 結局「下草」を始め、ほとんどの水草を植えなおすことに…。 作業が始まったのは午後11時。水槽の上から手をのばし長いピンセットで少しずつ水草を抜きます。 ペットボトルを再利用した吸引装置で、水中に舞い上がった土ぼこりなどを吸い込み、水を汚さないように抜き取っていきます。 作業のタイムリミットは午前8時です。 「午前中にはお客様がいらっしゃると考えると、濁らせ過ぎると水が濁ったままで開館になってしまう」(水景クリエイター 内田 成さん)
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