京都アニメーション放火火災 各国大使館も弔意
京都市のアニメ制作会社「京都アニメーション」(八田英明社長)の第1スタジオ(地上3階建て)が18日に放火され全焼した事件は、時間の経過とともに被害の甚大さが明らかとなり、国内はもとより海外にも大きな衝撃を与えている。一連の報道によると事件の発生当時、建物の中には約70人がおり、同日夜までに33人の死亡が確認されたという。
凶行の犯人は41歳、現場から逃走も身柄確保
事件は18日の午前10時半ごろ発生。41歳の男(関東地方在住、強盗の前科があるとの報道も出ている)が同社第1スタジオに侵入、「死ね」と言いながらガソリンと思われる液体をまき、ライターで火をつけたという。セキュリティーシステムは来客のため解除されていた。男は自身もやけどを負いながら現場から逃走したが、住宅街の路上で倒れ、警察に身柄を確保された。その際、「パクリやがって」などと口にしていたとのこと。男は病院へ搬送されたが重体、回復を待たなければ事情を聴ける状況にない。
各国の駐日大使館が続々と弔意
被害に遭ったのが世界的にも評価の高い京都アニメーションということもあり、海外でも大きく報道されているほか、アメリカ、フランス、中国をはじめ各国の駐日大使館が弔意を表すコメントを公式ツイッターなどで続々と発表している。 ビル・ハガティ駐日アメリカ合衆国大使は「京都アニメーションの事件で、お亡くなりになられた方々のご家族に心よりお悔やみ申し上げます。また、負傷された方々にお見舞い申し上げます」。 ローラン・ピック駐日フランス大使は「多くの犠牲者と重傷者を出した京都のアニメーション制作会社の火災を知り、恐怖を覚えました。犠牲になられた方々とご遺族の方々、また京都アニメーションの職員の皆様にお悔やみとお見舞いを申し上げますとともに、フランスの全面的な連帯の意を表します」。 駐日中華人民共和国大使館は「京都で発生した悲惨な事件で、お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りし、負傷された皆様にお見舞いを申し上げます」。 また、もちろんアニメ関係者や芸能関係者も事件発生直後から新海誠監督をはじめコメントを発表、エンターテインメント界に与えたショックの大きさも計り知れない。ネット上には「文化に対する破壊行為」と、犯行を激しく糾弾する声が飛び交っている。