〈年金月23万円・65歳夫婦〉老後20年の生活費は「6,000万円」になりそう!? 老後資金、どうすればいいですか?【CFP®の回答】
老後資金の運用先
前述の3つの支出は、想定される利用時期を考えたうえで「短期資金」「中期資金」「長期資金」に大別することができ、その目的に応じて運用先も異なってきます。 ●短期資金 当面の生活資金は「短期資金」として、就労収入公的年金で賄っていきます。 重視されることとして、流動性=換金のしやすさが挙げられます。そのため、いつでも引き出し可能な「普通預金」に預けることが理想的でしょう。 ●中期資金 ライフイベント資金は「中期資金」に該当します。中期資金は安全性を重視しながら準備していく必要があります。 運用する場合、安全で確実な運用と、換金のしやすさに重きを置きましょう。運用先として、「定期預金」と「個人向け国債」が代表的です。 ●長期資金 介護費は「長期資金」として退職金で充当するのが理想的です。即座に使うことは想定しにくいため、収益性を重視しながら運用に回すことが理想的でしょう。
中期資金の運用先としても検討できる「個人向け国債」
個人向け国債は、銀行・ゆうちょ銀行・証券会社など、ほとんどの金融機関で取り扱われている金融商品で、1万円から購入することが可能です。 固定金利型5年満期・固定金利型3年満期・変動金利型10年満期の3種類の商品があり、元本担保型の商品のなかでは比較的有利な運用が可能といえます。 ・金利が半年ごとに見直される ・金利が上昇した場合、その時点の金利が適用=金利上昇局面では有利 ・途中換金も1万円から可能 ・直前2回分の利息が差し引かれる など、それぞれの商品ごとの留意点を認識しておく必要があります。 いずれにしても元本保証で安心して預けることができるため、中期資金の預け先として適しているといえるでしょう。 中山 国秀 生活設計本舗 秀ちゃん ファイナンシャルプランナー
中山 国秀
【関連記事】
- 「親が亡くなったら、真っ先にコンビニへ走る」が新常識!相続手続きで困らないためにやるべき、たった一つのこと【税理士が解説】
- 〈年金月25万円・預貯金2,000万円〉70代夫婦の“慎ましい暮らし”が一転、老後破産の危機に…元凶は大企業勤務・43歳“自慢の息子”の5年ぶりの帰省【CFPの助言】
- 後悔しかありません…退職金1,000万円で銀行員に勧められるがまま「外貨建て保険」を契約した65歳・元会社員の悲惨な末路【FPの助言】
- お父さんの年代がいちばん厄介なんだから…退職金2,500万円の61歳元公務員、年金受給前に欲をかいて大恥。頭によぎった元銀行員の娘の“ある忠告”【CFPの助言】
- いや、冗談でしょ? 世帯年収1,200万円・無借金の40代公務員夫婦「住宅ローン4,500万円」を申込…“属性最強”に銀行員もニコニコ→後日〈謝絶〉となったまさかの理由【FPが警告】