島田珠代、涙ぐみながら語る“娘との別離” 「母親として欠けている」苦悩も…今、娘に願うこと
日テレNEWS NNN
吉本新喜劇で長年、看板俳優として活躍する島田珠代さん(54)にインタビュー。笑いを届ける明るい姿が印象的な珠代さんですが、自身初のエッセーでは38歳の時に出産したのち、元夫との関係性が悪化し、当時4歳だった娘と離ればなれで生活せざるを得なくなったことなど、母親としての苦悩を明かしています。珠代さんが今、高校1年生になった娘に願うことなどを聞きました。 【画像】芸人としての挫折を明かした島田珠代さん
■元夫のがん、当時4歳の娘との別れ エッセーで明かした苦悩
――初のエッセー『悲しみは笑い飛ばせ! 島田珠代の幸福論』を発表されました。なぜ本を出そうと思ったのでしょうか? 新喜劇でも三枚目の役柄が多いので、山あり谷ありな感じの自分の話をさらけ出すのはマイナスかな…と思ったんですけど、年齢も54歳で半世紀過ぎて。私だって、新喜劇では素っ頓狂でやっているけれど、私も色々ありましたよっていう証し。みんな、みんな大変なんだっていうのを伝えたくて本を出しました。赤裸々に(笑)。 ――当時4歳だった娘さんと、離れて生活をしなくてはいけなくなった時のことも書かれています。背景を教えていただけますでしょうか? 元旦那さんが、娘が8か月ぐらいの時に直腸がんのステージ4、「もって5年です」って言われて。抗がん剤(治療)をしながらだったので、(元夫が)すごくイライラする。(その治療を)したことがある方にしか、きっとわからないのかとは思います。もう少し、抗がん剤がどんなものであるかとか、そういうところをわかってケアしていかなきゃいけないものなのかっていうところが全然無知だったので、けんかをする日々が多くなってしまって。色んな精神面でのイライラを(私に)ぶつけてきていたんだろうと思うんですけど、私もちょっとしんどくなっちゃって。
(元夫に)“別々で暮らす形にしよう”って言ったら、 「いや、それは困る。僕もこういう体だし、今生きがいがないと、もうやっていけない。娘は僕のそばに置いてくれ」と。そう言われると、何も言えない。そこでもっと「嫌だ」「私のところに(娘を)置いて」って言うべきだったのか…わからないです。今、結果こうなったんですけど、その時はもうわからなくて。娘は(私の)そばに置いておくという形を取った方がよかったのかな、娘にしたらって思うんです。けど…本当に難しくて。 (離婚後は)2週間に1回、忙しい時は1か月に1回は、一緒にディズニーランドに行ったり、遊園地とか行っていたんですけど、いいとこだけで娘と会っていたんで、帰ってからの「宿題せぇ」とか、「時間割(の準備)せぇ」とかいうのは、お父さんがずっとやっていたので。 丸1日過ごすと家族って色んなことがあって、その時に絆が生まれたりする。そういう時に一緒ではなかったので。その部分は、母親として欠けていますよね。