自宅玄関脇でシロマダラを見つけた小路さん＝20日、いすみ市

　夜行性で目撃例や報告件数が少ないことから“幻のヘビ”とも呼ばれる「シロマダラ」を、いすみ市大原の中学3年、小路七陸大（なりた）さん（14）が自宅玄関脇で見つけた。は虫類などの生き物が好きだといい、「見てすぐにシロマダラだと分かった。珍しいヘビだと知っていたのでうれしい」と喜んでいる。 　台風7号の接近から一夜明けた17日午後8時過ぎ、通っている柔道クラブの練習から帰宅した時に偶然に発見。「玄関前で苦手なクモを見かけて以来、家に入る前に（玄関を）必ずぐるっと見回す習慣があったので」。玄関扉のすぐ脇にいた体長約35センチの成体とみられるヘビを捕まえた。

小路さんが発見したシロマダラ

　シロマダラは県内全域に生息している小型のヘビ。灰色がかった地色に特徴的な黒褐色のまだら模様が胴体から尾にかけてある。県レッドデータブックでは「分布域の縮小と生息密度の減少が著しい」というBランクに当たる。毒は持っていないという。 　現在はケースで飼育している。「夜間に、わずかな隙間から逃げ出したこともあった。野生のヘビなので飼育は難しい。夏休みの自由研究じゃないが、習性などを調べたら自然に返したい」と優しく笑った。