【紫苑S展望】活躍馬続出の秋華賞トライアル、前走オークス組が主流
秋華賞トライアル。昨年は本番につながらなかったが、一昨年1着のスタニングローズ、21年1着のファインルージュ、20年4着のマジックキャッスル、19年3着のカレンブーケドールなど近年は後の活躍馬を多く輩出。以前の当レースは秋華賞との繋がりも薄く目立たないレースであったが、重賞に格上げされた16年以降でそのイメージは完全に払拭された。 【写真】ミアネーロのこれまでの軌跡 1.前走GI組が断然 重賞格付け以降の8回で、前走がGIだった馬は[5-5-4-24]で複勝率36.8%と抜群の成績。前走がオークスだった馬が主流で、3着内に入った前走がGIの馬の内、NHKマイルCからきた昨年のモリアーナ以外は全てオークスからの臨戦となっている。 2.距離延長組は苦戦傾向 過去8回で、前走から距離短縮となる馬はオークス組が主流だけに[4-5-4-28]で複勝率31.7%、前走も2000mだった馬は[3-1-1-22]で複勝率18.5%なのに対し、距離延長となる馬は[1-2-3-58]で複勝率9.4%。昨年はモリアーナがNHKマイルCからの臨戦で結果を出したが、それ以外は結果が出ることは少ないと考えられる。 3.控えてきた馬が優勢 過去8回で、前走4角3番手以内だった馬は[2-1-2-44]で複勝率10.2%なのに対して、4角7番手以下だった馬は[3-5-5-42]で複勝率23.6%。中山芝2000mは牝馬にとってタフな条件であるから、先行して押し切ろうとするタイプは苦戦しがちなのかもしれない。 ミアネーロは前走がオークスで14着と惨敗したが、その前に中山コースのフラワーCを勝っている実力馬。前走よりは今回の方が条件が良く、間隔をゆったりとれたのも好材料だろう。控える競馬をするタイプで、このレースにはピッタリだ。