坂本真綾、『下の階には澪がいる』の河本啓佑は「天性の人たらし」!?
今回、ご紹介するのは、TVアニメ『下の階には澪がいる』。LINEマンガにて配信されている⻘春ラブストーリーを中国でアニメ化、日本語吹き替えした作品です。主人公の大学生・杉浦陽を演じた河本啓佑さんと彼をほんろうする元人気アイドル・如月澪を演じた坂本真綾さんにお話をうかがいました。 【画像】見惚れてしまう美男美女! 坂本真綾さん、河本啓佑さんのショット集はコチラ。
「男女問わず幅広い世代の人に観ていただきたいです」
【イケメンで観るドラマ&映画】vol. 194 TVアニメ『下の階には澪がいる』の原作は、韓国のwebtoon『イドゥナ』。日本ではLINEマンガにて配信されている青春ラブストーリーです。中国ではbilibiliでアニメ化され、約6000万回の再生数となる大ヒットを記録しました。 webtoon『イドゥナ』を原作として実写化された韓国ドラマ『イ・ドゥナ!』も注目を集め、現在Netflixで配信されており、原作人気の高さがうかがえます。今回、ご紹介する作品は、中国で制作された、TVアニメ『下の階には澪がいる』の日本語吹き替え版です。 主人公は、憧れの先輩・桃井真珠を追いかけて青葉大へ入学した杉浦陽。真珠先輩と過ごす楽しい大学生活を思い描く陽でしたが、ある日下宿先の前で、元人気アイドル・如月澪と出会います。彼女は芸能界引退後、陽と同じ下宿先の1階で、人目を避けて暮らしていました。 陽に対し攻撃的な態度を取ったかと思えば、今度は「友達になりたい」と接近してくる、謎の多い澪。笑顔で接しながら、陽と一定の距離を保とうとする真珠。さらに、合コンで出会った、彼氏と別れたばかりだという先輩の三国紗羅。3人のヒロインと陽が繰り広げる青春物語が描かれます。 ーー本作に出演が決まったとき、どう思いましたか? 坂本さん 年齢を重ねたせいか、最近、私に来る役は、魔女、敵、兵士など、強い女性が多かったんです。今回はメインのかわいい女の子の役で。どうして私にこの役が来たのだろうと思いつつも(笑)、新鮮な気持ちで頑張って演じようと思いました。 河本さん 韓国ドラマ『イ・ドゥナ!』で、TVアニメ『下の階には澪がいる』の杉浦陽にあたるイ・ウォンジュンを吹替えさせていただいていたので、日本語吹き替え版のアニメが制作されると知ったとき、「誰が演じるんだろう、自分が演じたいな」と強く思っていました。 所属事務所のスタッフさんから「出演が決まりましたよ」という連絡をもらったとき、とてもうれしかったです。ドラマとアニメという違うジャンルで同じ役を演じることになり、「またあの世界に浸れるんだ!」とワクワクしました。 ーー公式PVについたコメントを拝見すると、各国のファンが本作に期待しているようですね。 河本さん すべて撮り終えた後に、ファンの方々が期待されているコメントを読みました。そのせいか、必要以上に力が入ることなく、演じることができたと思います。 坂本さん 私のファンの方々は、「久しぶりにこういう立ち位置の役だ」と、驚くとともに新鮮に感じてくださっているようでした(笑)。同世代の友だちは、「韓国ドラマの『イ・ドゥナ!』を観たよ、日本語吹き替え版のアニメができるんだね」と、実写ドラマのほうから興味を持っていました。 ーーキャラクターたちのルックスだけでなく、映像もすごく美しいですね。 坂本さん ヒロインたちをかわいく描くことに命をかけているような印象さえ受けました。ちょっとした仕草、髪の毛の動きなど、すごく細かく描かれているんです。視聴者の方々がヒロインたちの表情の変化にドキッとするように作り込まれていると思いました。 ーー演じる役とご自身が似ているところは? 坂本さん 澪と似ている人はあまりいないんじゃないかと思うほど、ミステリアスな子なんです。彼女の心の動きは予測不可能ですが、普通の一面もあって。 アイドルをしているときに、例えば、肌の露出が多い衣装を嫌だなと思ったり、会ったことのない人たちからSNSを通していろんなことを言われたりという描写を観たときに、普通の一面があるからこそ仕事と割り切れなくて傷つき、華やかな場所から逃げ出したんだろうなと思いました。 過去の経験から、自分の心を守るために、本当の自分をなかなか見せないようにしているのかなと。澪と比べるほどではありませんが、私も若い頃からこのお仕事をしていて、10~20代の頃はいまよりもっと人の視線に敏感でしたから、彼女の気持ちが想像できました。 ーー3人の美女からモテまくる杉浦陽を、私生活でもモテまくりであろう、河本さんが演じていらっしゃいます。 河本さん いやいや、そこが似ればよかったんですけれど、違います(笑)。陽くんはモノローグでよく「女の子の気持ちはわからない」といったことを言うのですが、僕もいまだにわかりません。もっと言えば、わからないまま、前向きにまっすぐ突き進むところは自分と似ているかもしれません。 ーー本作で共演して改めて感じた、お互いの演技の魅力について教えてください。 河本さん すべてです。こういうふうにしっかりと掛け合いさせていただく役は初めてで、しかも恋愛ものということでとても緊張したのですが、僕が声優になる前から聞いていたお声を隣で生で聞くことができ、「素晴らしい! かわいい!」この言葉しかないです。 坂本さん 陽くんはどこにでもいる普通の男の子なんですが、天性の人たらしのような、自然と人を惹きつける、不思議な魅力がある。そういう役は作るのが難しいんです。観る方が陽くんの魅力を自然に受け入れてしまうのは、河本さんが陽くんのような方だからだと思います。 河本さんとは、この作品がきっかけで初めてたくさんお話をしましたが、初めて会ったような気がしなくて(笑)。人を警戒させないオーラを持っているんです。そういうところは陽くんと似ているなと思っています。 ーー坂本さんのお言葉をお借りすると、河本さんには“天性の人たらし”の要素があると。 坂本さん あるでしょう? 河本さん いや、どうなんでしょう(笑)。でもそう言っていただけてありがたいです。 ーー最後に、本作の見どころを教えてください。 河本さん 陽くんを演じさせていただいてますので、彼に関する見どころをお話します。陽くんの前に3人の素敵な女性が現れます。彼がザ・ヒロインと呼ぶにふさわしい真珠先輩にいくのか、彼をてのひらで転がす澪、それとも紗羅さんを選ぶのか。3人の女性が何を考えているのか思いを巡らせながら、陽くんの気持ちになって一緒にドキドキしながら観ていただきたいです。 坂本さん 現代の大学生のお話なので、若い方々はまるで自分のことのようにリアルな恋愛のドキドキを疑似体験できると思います。放送が深夜帯ですから、青春時代を過ぎた方々には、仕事を終えて自分の自由な時間になる夜遅くにお酒を飲みながら本作を観て、自分の青春時代を思い出していただきたいです。 いろんな女性たちの間で揺れ動く陽くんや心の動きが予測できない澪。彼らのように、理由もなく人を好きになったり、説明できない行動を取ることは、誰もが青春時代に経験していることだと思います。大人も楽しめる内容のアニメですから、男女問わず幅広い世代の人に観ていただきたいです。