PC遠隔操作事件ってどんな事件? 片山被告が無実主張
検察側はウイルス作成能力があったと主張
本年2月12日には初公判が行われ、被告本人が異例の冒頭陳述に立ちました。片山被告は、ウイルス作成に必要なプログラム言語について開発経験がないことや、江の島では猫とのふれあいを求めただけで首輪をつけた事実はないこと、そして自分自身もPCを遠隔操作された真犯人の「身代わり」であることなどを訴えました。 一方、検察側の冒頭陳述では、犯行に使われた遠隔操作ウイルスを作成する能力や環境があったこと、報道機関などに送付されたメールの内容に沿って野良猫にマイクロSDカードがついた首輪をつけることができるのは被告だけだったことなどが主張されました。 また、検察側は約640点の間接証拠を提出しましたが、どれも決定的な証拠とは言い難く、弁護側は証拠が脆弱であると指摘しています。また、状況証拠の積み重ねで有罪に持ち込もうとする検察の強引な姿勢を批判する声もあります。 3月5日に第2回公判、3月13日には第3回公判が行われ、それぞれ検察側の証人が出廷していますが、まだまだ裁判の行方を決定付けるような展開には至っていない印象で、今後、検察側と弁護側がどのように裁判を戦うかに注目が集まっています。