モスクワのテロ死者137人に-プーチン氏はウクライナの関与示唆
プーチン大統領がウクライナ侵攻への新たな大規模動員命令を正当化するのに今回の襲撃事件を利用するとの懸念が強まっている。
ハント英財務相は「ロシア政府が言うことを、われわれはほとんど全くと言っていいほど信用していない」とスカイニューズとのインタビューで述べた。
プーチン大統領は、クロッカス・シティー・ホールでのロックコンサートで起こった自動小銃と爆発物による「野蛮な」襲撃に直接関与した全ての人物を当局が拘束したと明らかにし、襲撃を指示・組織した犯人を追及すると宣言した。
ロシア連邦保安局(FSB)はウクライナと国境を接するロシアのブリャンスク州で容疑者を拘束したと発表。インタファクス通信はFSBの声明を引用して、容疑者らが「接触のあった」ウクライナへの入国を計画していたと報じた。
FSBのボルトニコフ長官によると、当局は4人の容疑者を含む計11人を拘束した。
ロシアの調査委員会は23日、救急隊員が襲撃現場でさらなる犠牲者を発見したため、死者数が増加していると発表。RIAノーボスチ通信は24日、地元保健当局を引用し、負傷者は約180人に上ると報じた。
ホワイトハウスのジャンピエール報道官は「米国はモスクワでの凶悪なテロ攻撃を強く非難する。ISは共通の敵であるテロリストで、あらゆる場所で倒さなければならない」と表明した。
ウクライナのゼレンスキー大統領は、プーチン大統領の発言について、プーチン氏はモスクワの銃撃事件について他人のせいにしようとしていると非難。「モスクワで起きたことは明らかだ。プーチンと他のクズどもは、誰かのせいにしようとしているだけだ」と自身のテレグラムチャンネルで語った。
原題:Russia Mourns Victims After Deadly Moscow Terrorist Attack (1)、Russia Mourns 133 Killed in Worst Moscow Attack in Decades (2)、Putin’s Ukraine Plan at Heart of Response to Moscow Attack(抜粋)