八巻雄一さん(3年)日商簿記1級合格 福島市の福島商高から8年ぶり 合格率約10%の難関を突破
福島県福島市の福島商高3年の八巻雄一さん(18)は公認会計士や税理士など国家資格への登竜門となる日商簿記検定1級に合格した。2度目の挑戦で、合格率約10%の難関を突破した。同校生徒の合格は2016(平成28)年度以来8年ぶり。 日商簿記検定1級は極めて高度な商業簿記や会計学などの知識を必要とする。1年生の冬に2級に合格した八巻さんは、2年に進学した昨年4月から1級取得に向けた勉強を開始。11月に初の試験に挑んだが、合格基準まで4点足りず、涙を飲んだ。 所属する商業研究部の活動や自宅学習で得意の商業簿記の勉強に力を入れた。応用力が試され前回試験で課題だった原価計算の克服にも努め、今年6月の試験で雪辱を果たした。 将来は公認会計士を目指しているという。「1級に合格でき、とてもうれしい。資格試験に生かしたい」と喜びを語った。 酒井祐治校長は「誇らしい結果。知識に磨きをかけ、進路を実現してほしい」と激励。商業研究部顧問の阿久津芳久教諭、クラス担任の遠藤将太教諭もたたえた。
(県北版)