【ラグビー】終盤に追いついた神戸・松永貫汰「(後半は)自分たちのラグビーを信じて」 POMのBL東京の兄・拓朗との対決は「プレッシャーかけられた」
◆ラグビー ▽リーグワン第13節 BL東京 40―40 神戸(14日・秩父宮) リーグ2位のBL東京(旧東芝)がホームで同5位の神戸(旧神戸製鋼)と対戦し、40―40で引き分けだった。勝ち点2を加算し、11勝1分け1敗で上位4チームによるプレーオフ進出を確定させた。敗れた神戸は14―33で臨んだ後半に追いついてドロー。勝ち点2を積んだが、7勝1分け5敗で残り3試合を残して4位の横浜(旧キヤノン)とは、勝ち点7差と厳しい状況は続く。 神戸は14―33で迎えた後半に逆襲を試みた。8分に敵陣22メートル内に攻め込むと、CTB李承信が右にキックパスで展開し、WTB山下楽平がトライ。その後も敵陣で攻め立て点差を縮めた。35―40で迎えた終了間際、スクラムから左にパスで展開し、途中出場のBK浜野隼大が執念のトライ。ゴールは外れたが、引き分けに持ち込み、貴重な勝ち点2を積んだ。WTBで先発した松永貫汰は「もちろん勝ちが一番いいけど、前半のビハインドから自分たちのラグビーを信じてしようとした結果。負けじゃない分、プレーオフにつながる」と振り返った。 松永貫は、1歳上の兄でBL東京SOで先発の松永拓朗とは今季2度目の兄弟対決。両親がスタンドで見つめる中、前半は兄のゲームコントロールに重圧をかけられたが、後半にかけて持ち味のスピードを生かしたプレーでチームを鼓舞。「(後半は)ラインスピードを上げることをハーフタイムで修正できた」。5本のゴールを決めてプレーヤー・オブ・ザ・マッチ(POM)に選ばれた兄については「前半は相手のテンポでボールを回され、プレッシャーをかけられた。(プレーは)POM取ったから良かったんじゃないかな」とたたえた。 チームとしては目標に掲げる4位以上のプレーオフ進出をかけ、4位の横浜とは勝ち点で7差。残り3試合も崖っぷちの戦いは続く。次の第14節は21日に昨季覇者で同8位の東京ベイ戦(札幌ドーム)に臨む。「絶対に勝たないといけないんで、残り3試合、どうやって神戸が勝つか、自分がどれだけ仕事をできるかということだけを考えていきたい」と松永貫は闘志を燃やした。
報知新聞社