「液状化対策の工法、早期に提示」 住民との意見交換会で氷見市(富山)
能登半島地震からの復旧・復興に向け、富山県の氷見市は1日、北加納コミュニティセンターで北大町、栄町の住民との意見交換会を開いた。10月から持ち越している液状化対策の基本的な対策工法の選定については「できるだけ早く示したい」と説明。当初予定していたスケジュールを見直しており、選定が年明けにずれ込む可能性もあるという。 菊地正寛市長が被害の大きかった4地区の住民の声を聞くため11月中旬から開いてきた意見交換会の最終回で、43人が参加した。 液状化対策は10月の第2回検討委員会で対策工法の選定に至らず、次回会合で結論を出す方針。参加者から見通しを問われると、神代太建設部長が委員の学識経験者とウェブ会議などで議論を重ねて実効性のある対策工法選定に向けて進めるとし、「今の段階では次の委員会の開催予定日を決めるまでに至っていない」と述べた。 参加者からは液状化対策などについて「何がどこまで進んでいるのかをもう少し伝える努力をしてほしい」との意見があった。
菊地市長は終了後の取材に対し、液状化対策はなるべくスピードアップして取り組むとし、「工法を含めた全体のスケジュールは市民の皆さんになるべく早く示したい」と話した。