【ハイライト動画あり】地力に勝る帝京大学が日本体育大学を圧倒。関東大学対抗戦2024
ここからフィジカルの優位が鮮明になる。前半34分には敵陣スクラムからの3フェーズ目でLO本橋が突進から4本目。ルーキーFL福田大和のジャッカルから前進&PK速攻で、大分東明出身のNO8カイサ・ダウナカマカマがインゴールへ。
前半5本のトライで、31-3で試合を折り返した。
すると後半開始直後だ。
帝京大学の矜持が全開だった。
ラインアウトから順目にFW陣が4連続キャリー。NO8カイサ・ダウナカマカマ、LO本橋拓馬、FL福田大和、HO知念優来。
風下に立った日体大も激しく抵抗。途中出場組の藤田幹太、原田来紀らが鋭く刺さる。一度は押し込んだが、帝京大は1年生SO福田正武がランから突破を創出。PR森山飛翔がストレートランで、後半1本目を、強引に奪ってみせた。
日体大はロングキック選択が50:22で戻されるなど、前半からのキック戦略が裏目に出る場面が散見され、なかなかボール保持率を高められない。
逆に帝京大はモールなどで3連続トライ(後半8、17、27分)。リードを50点(53-3)の大台に乗せる。しかし日体大も闘志は失わなかった。
後半27分には相手の自陣脱出キックを途中出場の家登正旺がチャージ。ここから敵陣22m内の自軍投入スクラムのチャンスを得た。
ここで押されながらもボールキープ。FW陣が近場攻撃を重ねると、途中出場した岡谷工業出身の19歳、ラコマイソソイマニエルがドロップゴール。約25mのHポールを見事に通し、後半最初のスコア3点を奪った。
日体大はSH伏見永城が身長差約20cmの帝京大FL青木主将に捨て身のタックルを放ち、ノックオンを誘う場面もあった。
しかし帝京大は、勝利濃厚ながら最終盤まで攻撃マインドを維持。後半41分にはスクラムプッシュで相手FWの出足を遅らせ、そのギャップを突いたCTB上田がスコア。後半44分に中盤からの突破をWTB生田が締め、後半6トライ目。
帝京大は風上に立った後半、前半の31得点を上回る6トライ36得点。スクラムは終始優勢でラインアウトの正確性、ディフェンスも光った。