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（ブルームバーグ）： 米証券取引委員会（ＳＥＣ）は18日、取引所で取引される数千銘柄の株価の刻み幅である「呼び値」を0.5セント刻みにすることを認める規則を採択した。株式および上場投資信託（ＥＴＦ）が対象。

５人の委員の全会一致で可決した。これにより、ニューヨーク証券取引所（ＮＹＳＥ）やＩＥＸグループなどの取引所がより細かい呼び値で売買されている取引所外取引に対する競争力を強化できる可能性がある。

ＳＥＣの当局者は17日の記者会見で、今回の変更は株式やＥＴＦなど約2400銘柄に適用され得ると述べた。新たな呼び値の影響を受ける、いわゆる「ティック制約銘柄」の数は今後変化する可能性がある。ティック制約銘柄には売値と買値のスプレッドが１セント未満の銘柄が含まれる。

ＳＥＣのゲンスラー委員長は18日の会合で「１セントという最低額は時代遅れとなった」と指摘。「本日検討する変更は、株式市場の効率性、競争、公平性を高めるのに役立つ」と語った。

市場参加者は長年にわたり、取引所の呼び値が最低１セントであることを義務付けるのは流動性と注文を巡る競争を制限すると不満を述べていた。

アクセス料の上限

今回の規則には、取引所が一部のブローカーに課す、取引所が自社のプラットフォームで提示する気配情報へのアクセス料の上限引き下げも盛り込まれた。株価が１ドル以上の銘柄に関しては１株当たり0.1セントに引き下げる。１ドル未満の銘柄については１株当たり0.1％が上限となる。

今回の変更はＳＥＣが2022年12月に最初に提案した内容とほぼ一致している。アクセス料の上限引き下げを巡っては、市場参加者からＳＥＣを提訴する可能性があるとの声が上がっている。アクセス料は取引所が自社のプラットフォームに注文を誘導するためのブローカーに対するリベートに充てられている。

原題：SEC Approves Stock Quotes in Half-Penny Ticks on Exchanges (2)（抜粋）

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