準優勝に悔し泣き、燃え尽き症候群から復活のアニシモワ「自分を誇りに思う」<女子テニス>
ナショナル・バンク・オープン
女子テニスのナショナル・バンク・オープン(カナダ/トロント、ハード、WTA1000)は日本時間13日(現地12日)、シングルス決勝が行われ、世界ランク132位のA・アニシモワ(アメリカ)は第3シードのJ・ペグラ(アメリカ)に3-6, 6-2, 1-6のフルセットで敗れ準優勝となった。 【動画】優勝したペグラの奥でラケットを叩きつけるアニシモワ 22歳のアニシモワはツアーで2度の優勝を誇り、四大大会では2019年の全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)で4強入りするなど期待の若手選手として注目されていた。 しかし、昨年5月に燃え尽き症候群に悩まされていることを明かし、無期限で活動を休止すると発表。その後、約8ヵ月の休養を経て今年1月に復帰を果たした。 今大会は1回戦でC・ドールハイド(アメリカ)、2回戦で第5シードのD・カサトキナ、3回戦で第10シードのA・カリンスカヤ、準々決勝で第2シードのA・サバレンカ、準決勝で第8シードのE・ナヴァッロ(アメリカ)と次々とシード勢を撃破し、WTA1000の大会で初めて決勝に駒を進めた。 昨年同大会を制している第3シードのペグラとの顔合わせとなった決勝戦、アニシモワは第1セットを落とすも第2セットでは2度のブレークに成功し1セットオールに追いつく。しかし、ファイナルセットでは安定したプレーを披露するペグラに対しブレークポイントを握ることができず、自身は2度のブレークを許し1時間27分で力尽きた。 ツアー大会で約2年7ヵ月ぶり3度目の優勝を逃したアニシモワは、試合後ベンチに戻ると悔しさからラケットを叩きつけ、涙を流した。 それでも表彰式でアニシモワは「普段はこんなこと思わないけれど、自分を誇りに思う」と語り前を向いた。 なお、今回の活躍によりアニシモワは今週更新の世界ランキングで順位を一気に83上げ49位に浮上した。 一方、勝利したペグラは大会2連覇を達成した。
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