【日本株】新NISAでおすすめの「割安株」2銘柄!過去最高益を更新予想でもPER7.9倍の「ホンダ」、バフェットが投資するPBR1.09倍の「三菱商事」に注目
【日本株】新NISAの成長投資枠におすすめの「割安株」2銘柄! PER7.9倍&PBR0.59倍の「ホンダ」、PER10.2倍&PBE1.09倍でバフェットも評価する「三菱商事」に注目! 【図版】PER10.2倍&PBE1.09倍でバフェットも評価する銘柄 ●四輪事業が回復して円安も追い風となった「ホンダ」や、 収益力や無形資産から見て割安な「三菱商事」に注目! 株の中には人気があって株価が上がりすぎ、割高になっているものもあれば、逆に評価が低く、実力があるのに割安状態で放置されている株も。こうした「割安株」は何かの拍子に注目を集めると、株価が急速に値上がりしやすい。 割安株の正確な定義はないが、ビギナーでもわかりやすい目安は「PERが10倍未満、PBRが1倍割れなら割安」というものだ。ただ、この条件を満たす割安株なら、何を買ってもいいわけではない。資産売却の特別利益でPERが低く算出されているなど「かりそめの割安さ」もあるため、収益力や資産の中身などの精査が必要だ。 以下では、これらの点をアナリストなどの専門家がしっかりと精査したうえで、実力の高さに太鼓判を押した割安株の2銘柄を紹介しよう(※株価などのデータは1月4日時点)。 一つ目の割安株は、PERが7.9倍でPBRが0.59倍のホンダ(7267)だ。 ホンダは二輪車で世界一だが、近年は四輪(自動車)事業が大幅に回復。山和証券の志田憲太郎さんは「構造改革で収益を二輪と金融に依存する状況から、自動車で稼げる体制となりました。半導体不足の解消で生産が回復し、今期は市場予想を上回る利益に。円安一服で増益ペースは落ちるでしょうが、自動車で稼げる状態が当面続きそうです」と見ている。 特に、北米での売上が好調なうえに円安が追い風に。「円安や単価上昇が寄与し、今期の営業利益は54%増の1兆2000億円と、最高益更新を予想。それでもPBRは0.5倍台と割安で、なおかつ配当利回りは3.87%と高水準です。今期の想定為替レートは1ドル=140円のため、業績の下ブレのリスクも限定的」(フィスコ・白幡玲美さん) 2040年までに「脱ガソリンエンジン」を目標に、EV化に注力。経営陣は「創出したキャッシュは電動化と株主還元に」と強調するなど、株価を意識した発言が見られているので、注目する価値は高そうだ。 続いて紹介する割安株は、PERが10.2倍でPBRが1.09倍の三菱商事(8058)だ。 三菱商事は言わずと知れた商社の王者。資源が有名だが、食品や素材など業界首位級の事業が豊富。三菱グループの商圏や国内トップ級の人材を採用できる点など、無形の資産にも強みを持つ。PERやPBRだけ見るともっと割安な銘柄はあるが、1兆円前後の利益を安定して出せる収益力や無形の資産に目を向けると、今の株価水準は割安だ。 「投資の神様バフェット氏の投資で、世界的に注目度が高まる総合商社のトップ。ローソン子会社化などの非資源分野の強化で、業績が資源価格に影響されない体質になっています。以前から累進配当を導入しており、8期連続で増配の見通しです」(株式アナリスト・三井智映子さん) 「株式3分割を1月1日付で実施し、特に個人投資家が買いやすくなりました。発行済み株式の3.1%にあたる自己保有株を、1月末に消却する点も株価上昇の材料。成長力や業績からも株価に割安感があり、2023年に引き続き株価の躍進が期待できるでしょう」(プライコムリサーチ・松尾範久さん)
ザイ編集部
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