“女子バスケに革命”ケイトリン・クラークがAP通信年間最優秀選手 NCAAとWNBAで歴史塗り替える
AP通信は24日、女子の年間最優秀選手にバスケットボールのケイトリン・クラーク(22=WNBAフィーバー)を選出した。23日にはドジャースの大谷翔平投手(30)が男子年間最優秀選手に2年連続で選出されていた。 クラークは74人の記者投票で35票を獲得。2位はパリ五輪で金メダル3個を獲得した体操のシモーネ・バイルズ(米国)で25票、3位は性別騒動に巻き込まれたパリ五輪ボクシング女子66キロ級金メダリストのイマネ・ヘリフ(アルジェリア)で4票だった。バスケットボール女子の年間最優秀選手受賞は史上4人目となった。 クラークは1メートル83の大型ポイントガード(PG)で、アイオワ大の4年間でNCAA1部歴代最多の通算3951得点、3ポイントシュート成功548本をマーク。女子選手では異例の広範囲から3ポイントを決め、「女性版ステフィン・カリー」とも呼ばれる。大学での活躍は全米の注目となり、最終年の昨季はプレシーズンで女子バスケ史上最多の観客5万5646人を集めるなどホームゲームのチケットは全て完売。同大を2年連続でNCAAトーナメントへ導き、今年の決勝の視聴者数は男子を初めて上回る1890万人を記録した。同大はクラークの背番号22を永久欠番とした。 今年4月のWNBAドラフトでは全体1番目指名でインディアナ・フィーバーに指名されて入団。1年目でリーグ最多記録を更新するシーズン337アシスト、新人歴代最多の769得点などの活躍を見せ、フィーバーを8年ぶりのプレーオフ出場に導いて新人王やベスト5などに選出された。大学時代に続いて視聴率や視聴者数は歴代最高の数字を叩き出しており、「女子バスケットボール界に革命をもたらした」とまで評価される。 電話インタビューに応じたクラークは「このような名誉を与えられて感謝しています。女子バスケットボールと女子スポーツにとって素晴らしい1年でした」とコメント。周囲に感謝を述べ、「1年前はまだ大学4年の始めでした…時が過ぎるのは早いものです。今になって大学生活の素晴らしさが分かります」と話した。