【陸上】3000m障害・三浦龍司 パリ五輪内定は持ち越しも8分22秒07で制し「勝負に勝つという意味では良かった」/織田記念
◇第58回織田幹雄記念(4月29日/ホットスタッフフィールド広島) 日本グランプリシリーズG1の織田記念が行われ、男子3000m障害は三浦龍司(SUBARU)が8分22秒07で優勝した。昨年のブダペスト世界選手権6位のため、参加標準記録(8分15秒00)を突破したら内定だったがそれには届かず。それでも「まずは勝つことを目標にしていたので勝負に勝つという意味では良かった」と笑顔を見せた。 織田記念の優勝者をチェック! 金栗記念で1500mに出場し、“本職”の3000m障害はこれが初戦。標準記録については「コンディションなどや展開を見て可能性があれば」と頭に入れながらだったが、1000mを2分47秒で通過してからは「思ったより伸びていく感覚がなくて苦戦」し、ラストも「伸びていかなかった」と振り返る。それでも、「感覚は悪くない」と及第点を与えた。 この後はダイヤモンドリーグ(DL)ドーハ大会に出場予定。「タイム、8分15秒を狙っていけば順位もある程度のところに」と見据えている。 オリンピックシーズンが本格的に開幕。障害レースの初戦で雨ということもあり、落ち着いているように見えて「緊張感はありましたよ」と笑う。 社会人になっても「特に変わりません」と、元々、3000m障害へのプロ意識は持ち続けている。目標とする五輪へ。世界を巡って揉まれながら、一段と成長した姿をパリで見せるつもりだ。
月陸編集部