「びっくりした」海底での船影に遺族から驚き&遺骨収集への期待の声も…1700人以上犠牲"三船遭難事件"から79年 沈没船の調査結果を報告 北海道留萌市
UHB 北海道文化放送
終戦直後、樺太から引き揚げていた3隻の船が留萌沖で攻撃され、1700人以上が命を落とした三船遭難事件から79年が経ちました。 8月20日に行われた海底調査の結果が遺族へ報告されました。 北海道留萌市内の寺で行われた遺族主催の慰霊式には、約10人の遺族が手を合わせました。
79年前の1945年8月22日、樺太から引き揚げていた3隻の船が、留萌沖で旧ソ連軍から攻撃を受けた三船遭難事件。 多くの女性や子どもを含む1700人以上が犠牲になり、沈没した「小笠原丸」と「泰東丸」はいまも留萌沖に残されています。 「きちんとした地図を作りたい」(東京大学名誉教授 浦環さん) 海中での状態を確認しようと、研究チームが8月20日に留萌沖で最新のソナーを使って調査しました。 「船の形が相当残ってる」(浦さん) すると、水深100メートルに沈む「小笠原丸」の姿をとらえることができました。 調査を担当した浦さんは、8月22日に遺族に調査結果を報告しました。
「『小笠原丸』は魚雷でやられているので、形がはっきり、全体が残っています。『泰東丸』は砲で撃たれて、かなり傷ついているんだと思います。現在は(船体の)真ん中あたりはほとんど砂に埋まっています」(浦さん) 「本当にびっくりしたと言いましょうか。ありがたいという気持ちでいっぱいです。できれば私が生きてる間に遺骨の一部でも見つかれば、本当にうれしい」(参加した遺族) 遺族側からは、今後の遺骨収集に期待する声があがっていました。
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