減少する「三方五湖のウナギ」守ろうと地元の児童が稚魚放流 福井県が500キロ分を支援し例年の2倍
福井テレビ
若狭町と美浜町にまたがる三方五湖では天然ウナギの遡上(そじょう)が減少していることから、地元の漁協や児童らが協力して、ウナギの稚魚を放流しました。 三方五湖の中心に位置する水月湖と菅湖を漁場とする海山漁業協同組合は4日、地元の梅の里小学校の1、2年生とともに、水月湖にウナギの稚魚を放流しました。子供たちによる放流は、コロナ禍で中止されていて4年ぶりの再開となりました。児童らは「おおきくなーれ」と声を掛けながら宮崎県産の稚魚約100匹を湖に勢いよく放ちました。 児童らは、ウナギを筒に入れてとる三方五湖の伝統漁法「ウナギの筒漁」を見たり、湖で獲れたウナギを食べたりして、地元の名産や環境を守る大切さを感じていました。 温暖化などが原因で天然シラスウナギの遡上が減少しているため、三方五湖の三つの漁協では毎年、稚魚を放流しています。地元の三つの漁協による約580キロの放流に加え、2024年度からは、県が新幹線開業を機にブランド化を進めようと約500キロ分を支援し、例年の約2倍の稚魚を放流する予定です。
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