「佐藤の初球打ちに大きな喝です」 CSファーストS初戦を落とした阪神でレジェンドOBから厳しい目を向けられた選手とは
阪神はDeNAと戦ったCSファーストS初戦(甲子園)を1-3と敗れた。 昨年の最多勝男、球界屈指の好投手である左腕の東克樹が試合途中で負傷、途中降板などのアクシデントもありながら勝機に結び付けられなかった。 【動画】佐藤輝明が2試合連続で決勝アーチを放ったシーン また勝機を手放すポイントともなった、淡泊な攻撃にはレジェンドOBからも"喝"が入れられた。 元阪神で現在は野球解説者を務める掛布雅之氏は13日に放送されたTBS系「サンデーモーニング」(TBS系列、午前8時)のスポーツコーナーにスタジオ生出演した。 同番組内では、12日に行われたセ・パ両リーグのCS初戦の試合内容を振り返る中で、掛布氏は、阪神が敗れたポイントに関して「大きなゲームの流れのポイントは4回」と指摘。 この回の表にDeNA先発の東が先頭打者として左前へ運ぶも、一塁への走塁中に左太もも裏の違和感で三塁ベンチへ下がった。治療後、再びグラウンドに戻り、4回も続投したが、先頭の佐藤輝明は初球のスライダーでニゴロに打ち取られるなど、この回も三者凡退に封じられた。 同氏はこの回を振り返った上で東が走塁中にアクシデントが起きたことで「ゲームの流れが変わるとすれば4回の裏なんです」ときっぱり。 その上で先頭の佐藤は東の足のコンディションの不具合を考えれば「仕掛けを遅くしなきゃいけないわけなんです。ゲームの流れを考えれば。それを簡単にセカンドゴロで終わるということでゲームの流れを切ってしまった」と淡泊な打撃となった佐藤に厳しい目を向けた。 さらに4回の阪神の攻撃が7球で終わったことを指摘し、東が苦しむ中で「7球という形でゲームの流れを変えられなかった佐藤の初球打ちに大きな喝です」とコメント。チームの主力打者である佐藤に喝を入れた。 今季リーグ戦も含めると6度目の対戦となった東に対しては、打線も4回まで散発3安打と佐藤以外にも攻略に苦しんだことが敗因につながった。 掛布氏も1、2番を封じられるなど、シーズン通りの戦いができなかったことも響いたとした。 そんな中で掛布氏も未来を嘱望する主力だからこそ、あえて名前をあげて、喝を入れた。「今日頑張ってもらいたい。期待を込めて喝です」と言い添えることも忘れなかった。負けたらシーズン終了となる2戦目の戦い、大一番での巻き返しを期待していた。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]