県総揺れた、うれし泣き 「県民的行事」に1万1847人
●絶叫、狂喜乱舞 あまりにも信じられない幕切れに県総が揺れた。「J2か、J3か」。カターレ運命の5400秒(90分)となる「県民的行事」を見届けようと、集まった1万1847人はピッチを走る選手に向け、声をからした。残り360秒のアディショナルタイムでの同点弾にサポーターは絶叫、狂喜乱舞。J2復帰の悲願が成就すると、スタンドにうれし泣きが広がった。 【写真】J2昇格を決めて喜ぶカターレの選手 7年前から応援している高岡市の会社員杉山恵一さん(44)は「こんな奇跡みたいな展開があるのか。まだ信じられない。J2ではアウェーにも行きたい」と笑顔を見せた。 富山市の会社員副島彩花さん(20)は姉の瑠華さん(25)と観戦し、「2点を返した時は涙が出た。姉だけでなく他の人とも抱き合って喜んだ。最高です」と興奮冷めやらぬ様子。 滑川市東部小6年の岩城友望さん(12)は「選手にJ2に連れて行ってくれてありがとうと伝えたい。J2でもたくさん試合に勝って富山を元気にしてほしい」と笑顔を見せた。 富山市の会社員高松徹さん(60)は「祝!J2復帰!」のパネルを掲げたり、旗を振ったりして家族で応援。「もうだめかと思ったが、昇格が現実になって夢みたいだ」と話した。 「県民的行事」に新田八朗知事も駆けつけ、試合後のセレモニーで選手、サポーターをたたえた。 「カターレ富山をサポートする会」代表の後閑孝博さん(46)=砺波市=は「必ず追いつけると信じて諦めずに応援した。同点になって、頭が真っ白になり何が起こったか分からなかった」と語った。 サポーターグループ「トルシーダ・トヤマ」代表の西田真さん(32)=富山市=は「松本に負けない応援でいいサポートができた。J2でもっとたくさんの人が来てほしい」と話した。