24年間こだわっていた渋谷からハラカドに出店。 DESPERADOが考える街とファッションと文化
京都的な「お互い様」文化が生まれ、非常にユニークなエリアに発展していく
-- そもそもDESPERADOの店舗を決めるのに、渋谷の南口だった理由はあるんですか? そうですね。24年前、2000年の11月にオープンしたのですが、当時は 「泉さん、挑戦的ですね」ってよく言われました。全く周りにお店がございませんでした。線路際ということで人通りの少ないところでしたから、ただ桜丘町を選んだのは、未開発であったというところがあります。 原宿でいうと「ウラハラ」は若い人がお店を出していって、という経緯があって、それはアメリカであってもヨーロッパであっても世界全部共通しているところだと思いますね。例えばニューヨークで言うとSOHOはそういった発展をしていますね。 そこに企業が進出してきて大きな街になっていくということなんですが、桜丘町っていうのはそういう意味では長年手付かずであったエリアだったんです。そこが自分としては好きになった理由ですね。そして実際お店を出してみますと、周辺に住んでいてお店に来る人も個人でフォトグラファーやデザイナーをやられたりしている方がいて、その後ポツンポツンとお店が出てきたんですが、フロンティア精神をお持ちの方がお店を開き始めて、例えばカフェでもハワイのコーヒーを売るお店、美容室であれば黒人のお客さんしか来ない美容院とか、ギターの店とか、あとヘルメットのお店、非常にニッチなお店ですよね。他には家具屋さん、古家具屋さんなどが出てきて、それらが言ってみれば京都的な、「お互い様」みたいな文化が生まれてきて非常にユニークなエリアになっていきました。二、三年でやっぱりやっぱここが良かったなっていうふうに思っていましたね。 以下、ポッドキャスト本編に続く DESPERADO泉さんが語るグッドデザインなファッション、ファッションとカルチャーが作り出す街の発展など、含蓄に富んだ話はポッドキャスト「ハラカドノカドデ」で聴けます。 https://arrtsidecast.podcast.sonicbowl.cloud/podcast/harakadonokadode/episode/desperado/ ●DESPERADO (デスペラード) 渋谷区神宮前6-31-21 東急プラザ原宿「ハラカド」2F 営業時間:11:00~21:00(商業施設の営業時間に準じる) TEL:03-6805-0085 公式サイト:https://desperado-tokyo.com/ Instagram:https://www.instagram.com/desperado_tokyo/ ●藤田琢己 公式Webサイト https://takumifujita.net/ ●ハラカドに誕生したラジオ局 J-WAVEによる本格的な音声収録スタジオ J-WAVE ARRTSIDE CAST https://www.j-wave.co.jp/arrtsidecast/
聞き手・文:藤田琢己(J-WAVEナビゲーター) 編集:カトウワタル(FINDERS編集部)