人気ティーチングプロ・三觜喜一がゴルファーの悩みに回答「スタンス幅」「重心位置」…正解とは
―[誰も知らなかったゴルフの真実]― 教える側の経験則や主観で語られてきた既存の指導法とは一線を画す論理的なレッスンで、YouTubeチャンネル登録者数が41万人超と日本中のゴルファーから絶大な人気を誇るティーチングプロの三觜喜一氏。そんな三觜喜一氏がより実践的なテクニックをまとめた『ゴルフの思考法』が発売されるとあり、注目を集めている。 ラウンド中、さまざまな選択に迫られるゴルフ。アマチュアゴルファーであれば、その選択ひとつでスコアは大きく変わるだろう。スコアアップの一助となるのか。そんな大きな期待を集める『ゴルフの思考法』の発売を記念して、今回はそのベースとなった『週刊SPA!』連載から誌上レッスンの模様をここに公開する。 ⇒【写真】アドレス:構えた時の重心位置 (以下は『ゴルフの思考法』のベースとなった週刊SPA!連載『誰も知らなかったゴルフの真実』より抜粋)
Lesson82 「ココがうまくできない」読者からの質問に答えます!
今回は読者からの質問に直接お答えするというもの。前著『ゴルフの真実』の内容でわかりづらかった部分に対しての質問、「ここをもっと掘り下げて説明してほしい」という要望に計30ほどイベントで回答させていただいたのですが、そのイベント内で出たQ&Aをここでも公開します。これでみなさんの理解をより深めていただければと思います。 ゴルフというスポーツは上達が難しく感じがちですが、物理的な原理原則をしっかり理解することが上達への何よりの近道。練習あるのみです!
Q1.アドレス:ベストなスタンス幅を教えてください!
A.スタンス幅に正解はない。それ以上に「ガニ股」か「内股」かをチェックしてみよう 最適なスタンス幅は個々の体形や関節の可動域、柔軟性などで変わるため正解はありません。ただし、広すぎても狭すぎてもダメ。前者は体の動きに制限がかかりすぎ、後者では体が左右にスライドしやすくなるからです。 最適なスタンス幅を見つけるには、スタンスを広げたり狭くしたりしてボールを打ち続けるしかありません。 その際「両ヒザの幅」にも注意が必要で、僕はスタンス幅以上に大事だと考えています。 例えば僕は普段、内股気味に歩くクセがありますが、そのまま構えると内股になりすぎてスイング中に体が伸び上がりやすくなります。そのためアドレスでは両ヒザをやや外側に向け、感覚的にはガニ股で構えるように心がけています。逆に普段はガニ股の人がそのまま構えると体が沈んだり突っ込んだりで、回転運動がしづらいので少しヒザを内側に向けて内股で構えたほうがいいでしょう。 整理すると、スイング時に体が上下にブレる人はややガニ股、左右に突っ込む人は少し内股にすると、余計な動きが入りづらくなり効率よくクラブを振れるようになります。