活動終了のCHAI、“NEOかわいい”という言葉に「メンバーも全員救われた」 今の心境をマナが語る
「NEOかわいい」というキラーフレーズ
小田部さんはCHAIの「メッセージの力強さ」についてさらに言及する。 小田部:「他者を愛するためにはまず自分を愛することが大事なんだよ」という、今を生きる上で本当に大切なテーマを「NEOかわいい」というキラーフレーズに言い換えて、自分たちの表現に昇華していた。そういうことができてたバンドって、いまだにCHAIしかいないんじゃないかなって思いますね。 あっこゴリラ:CHAIフォロワー的なバンドが出てきてるから、これからもっと増えると思う。 小田部:彼女たちが出てきたことによって、「こういうことを歌っていいんだな」「これ歌になるんだ」って(気づいた)子たちがいっぱいいると思います。 あっこゴリラ:あと、音楽的な部分でも、いわゆる日本におけるロックバンドとは違いましたよね。 小田部:全然違いましたよね。湿り気がゼロで、カラッカラに渇いてる。デビュー当初はインスピレーション面は(フランスのエレクトロニックデュオ)ジャスティスとアイドル音楽って言ってて、それくらいだったんですけど、どんどん海外の音楽を吸収していくようになって、『PINK』以降のアルバムは、海外のインディーミュージックシーンとリンクするような音になっていきました。 あっこゴリラ:確かに。 小田部:しかもバンドサウンドすら手放して、プロデューサーとかいろんなトラックメーカーと作りだして、超カッコよくなりましたね。 CHAIはメンバー構成のバランスもパーフェクトだったと絶賛。「マナ、カナはフロントパーソンとしてパーフェクトで、世界を見渡してもあんな双子はいない」と語り、続けて「そこにユウキちゃんとユナちゃんもいて、めちゃいいバランス」と、あっこゴリラと盛り上がった。 あっこゴリラ:CHAIはSUPERORGANISMとも仲良いんだよね。 小田部:僕はボーカリストのオロノと友だちで、彼女に「日本のおもしろいバンドいない?」って訊かれてCHAIを紹介したことがきっかけで、CHAIとSUPERORGANISMがツアーをすることになったんですよね。 あっこゴリラ:そのツアーを見ててどうでした? 小田部:ライブの盛り上がりが凄まじすぎて。みんなSUPERORGANISMを観に来てるんですけど、CHAIの音が出た瞬間に出音の太さと厚みがスゴすぎて、現地でもめちゃくちゃ盛り上がってました。 ここで、小田部さんが思い入れのあるCHAIの1曲として『アイム・ミー』をオンエアした。