出水のツル飛来シーズン到来 27季連続万羽鶴の更新なるか、羽数調査も準備万端 11月1日から越冬地への立ち入り規制
鹿児島県出水市に飛来するツルの羽数を調査する義務教育学校・鶴荘学園、高尾野中学校の両ツルクラブ、県ツル保護会の合同発足式が、ツル博物館クレインパークいずみであった。今年も飛来シーズンを迎え、生徒らは楽しみな様子だ。 【写真】ツル越冬地への立ち入り規制マップ
調査は荒崎と東干拓の両休遊地で、11月2日~来年1月12日の計4回を計画する。昨季は今年1月の1万2972羽が最多で、1万羽を27季連続で超えた。 両校のクラブは計89人。鶴荘学園9年の井上晟部長は「全員で協力して精度を高めたい。最高のシーズンにしていく」。高尾野中3年の神園樹里部長は「今季も万羽を超えるツルが飛来することを願い、頑張りたい」と意欲を述べた。10月17日にあった。 ◇ 出水市は11月1日からツル越冬地への車両乗り入れを規制する。入域時間を午前6時半~午後4時半に制限し、入域料に当たる協力金を求める。ツル観察センター(同市荘)開館期間の来年3月9日まで。 通行を制限し、環境保全や鳥インフルエンザの防疫を強化する。入域料の益金はツル保護や防疫対策に充てる。区域内住民は対象外。 入域は国道3号の荒崎入り口交差点からの1ルートにして、観察センターに料金所を設ける。入域料は乗用車以下(徒歩、二輪、タクシーを含む)が1000円。引き替えの入域証を示すと、センター入館は無料。センターの屋上展望台は午前6時半から開放し、早朝の飛び立ちを観察できる。
入域料を支払い東干拓に入る際は、消毒など注意事項のレクチャーを受け指定ルートで移動する。ハイドと呼ばれる野鳥観察舎を設置。数量限定で移動用の電気自動車、カメラ、双眼鏡の無料貸し出しもある。市ラムサール推進室=090(2513)4443。
南日本新聞 | 鹿児島