令和の米騒動 ラーメン店が米の確保に奔走 ふるさと納税で米が人気
khb東日本放送
令和の米騒動とも言われる米の品薄や高騰の余波は、宮城県の飲食店や自治体にも出ています。
仙台市を中心に直営店とチェーン店計13店舗を経営するラーメン店でラーメンとともに人気が、ラーメンに付けられる無料のごはんです。29年前の創業当時から続けています。直営店ではおかわりも自由です。 「スーパーに行くと、お米すごく高くなってるなと思っていたところで、このようにごはん無料で提供していただけるっていうのは大変ありがたいなと」 この店で使う米は1日50キロから60キロで、3升窯で6回から7回炊くといいます。 主に宮城県北部の契約農家からひとめぼれを一括で仕入れていますが、前年の不作の影響で2割から3割減少し、5月には在庫が底を尽く事態になりました。 宮城県の米屋を駆け回り、なんとか確保している状態だと言います。 らーめん堂仙台っ子仙台駅前店渡部翔太店長「正直厳しい状況ですが、お客さまにはうちのラーメンとごはんを通して元気になってもらいたい」 米の品薄の影響で、ふるさと納税が注目されています。 ふるさと納税の寄付額が2年連続で東北トップの宮城県気仙沼市では、返礼品として気仙沼市産と宮城県産の米を取り扱っています。 8月は前年同時期と比べて3倍近く、ふるさと納税の返礼品に米が選ばれているということです。 気仙沼市けせんぬま創生戦略室臼倉拓志室長「例年以上の需要をいただいてますので、返礼品としての在庫が無くなっている品種もございます」 品種によっては在庫が無い物もありますが、発送の遅れなどの心配はなく9月の新米出荷に期待を寄せています。 気仙沼市けせんぬま創生戦略室臼倉拓志室長「更に需要が多くなれば、なかなか返礼品として出すボリュームが少なくなってくる懸念もありますが、9月末には新米が入ってきますので、あとは大丈夫かなと思っております」 農林水産省は、例年、新米は9月には年間出荷量の4割程度が出回るため、今後は品薄状態が解消に向かうとの見通しを示しています。
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