バーガーを試作する工藤葵さん（左）、綾乃さん姉妹＝山形市・山形学院高

　山形市内の小中学生が地元食材を使って創作料理のアイデアを競う「新・やまがたグルメ発掘グランプリ」で、ともに山形五中の3年工藤葵さん（14）、1年綾乃さん（12）姉妹が考案した「ぎゅ牛（ぎゅう）っと山形もりっとバーガー」が最優秀のグランプリに輝いた。あふれんばかりの見栄えと食べ応えなどが評価された。18日まで山形市内の総菜店で、19日には天童市で開かれるイベントでそれぞれ販売される。 　友人同士やきょうだいなど2、3人で構成する計20チームから応募があった。書類選考を通過した5チームが、山形市の山形学院高で8月に行われた最終審査に臨んだ。 　工藤さん姉妹は2人のイニシャルにちなみ「Ｋ＆Ａ」として参加。県産食材にこだわり、枝豆を牛ひき肉のパテに練り込んで、リーフレタスやパプリカと一緒にバンズで挟んだ。審査員からは味や見た目の完成度を評価する声があったという。 　ぎゅ牛っと山形もりっとバーガーは、18日までの平日に食肉卸販売の中島商店（同市）が運営する総菜店「29Ｄｅｌｉ　Ｎａｋａｊｉｍａ」で、19日に開かれる「Ｗｅ　Ｌｏｖｅ　てんどうマルシェ」に出店するキッチンカー「ｓｐａｃｅ　ＣＯＲＥ」でそれぞれ販売される。葵さんは「食べて笑顔になってほしい」と話している。

新・やまがたグルメ発掘グランプリに輝いた「ぎゅ牛っと山形もりっとバーガー」

　同グランプリは、開業率が全国最低水準にある本県で、若者の起業家精神を養おうと、山形青年会議所（高橋慶多理事長）が初めて企画した。