【博多ストーカー殺人】「禁止命令」が出されていた男 2人の出会いから事件当日の時系列 検察の冒頭陳述を詳しく 福岡地裁
そして、2つめの争点の量刑については、川野さんがストーカー規制法に基づき最大限の措置をとったのに、寺内被告がそれを逆恨みしたもので、川野さんにはこれ以上どうすることもできなかった、法治国家に対する信頼を損ないかねない、法治国家に対する挑戦というべき重大な類型の事件であると強調しました。 そして、 ▽悪質性が極めて高い ▽結果が極めて重大である ▽動機に酌量すべき事情がないとして、 厳しい非難に値するとしました。 さらに、2022年8月に、川野さんに声をかけた男性の顔を殴り顔の骨を折るなど7か月の大ケガをさせた傷害事件で、寺内被告が有罪になったとして、これを加えて量刑を判断することを求めました。 寺内被告は法廷で、殺害については認めた一方、「待ち伏せと言われるのは違う」とストーカー行為については否認しています。
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