マンU離れてギリシャで復活となるか “3年半ぶり”の連続フル出場を果たしたマルシャルのこれから
AEKアテネでは悪くないスタート
マンチェスター・ユナイテッドを離れ、完全復活を果たせるだろうか。今季ギリシャの名門AEKアテネから再出発したのは、FWアントニー・マルシャルだ。 マルシャルは2015年にフランスのモナコからマンUに加入し、当時はワンダーキッドとして大きな期待を集めた。マンUでも2019-20シーズンにプレミアリーグで17ゴール6アシストの成績を残すなど、才能を発揮したシーズンもある。しかし全体的には浮き沈みが激しく、昨季は13試合に出場して1ゴールを決めたのみだった。 加入当初は期待の若手だったマルシャルも28歳。クラブの構想から外れ、今夏にAEKアテネとの契約を結んだ。そこでは早くも主力となっており、10月に行われた国内カップ戦のアリス戦では移籍後初得点を記録。 さらに国内リーグでも11月に入ってからアステラス・トリポリス戦、アトロミトス戦と立て続けにフル出場を記録。情報サイト『Transfermarkt』は、マルシャルが2試合続けてフル出場したのは2021年以来のことだと取り上げている。 最後に連続でフル出場したのは、マンU在籍時の2021年1月のアストン・ヴィラ戦、バーンリー戦のことだ。実に3年半ぶりのことになるが、この3年半は怪我にも悩まされており、そもそも2021-22シーズンからはフル出場がない。 これだけでもアテネでの移籍は正解だったのではないか。ギリシャ『Gazzetta』もマルシャルのことを高く評価する。 「クオリティの片鱗をいくつか見せてくれた。彼の仕草だけでなく、発言からもAEKでの雰囲気に満足していることが分かる。彼がコンディションを上げ、チームメイトの理解が深まればもっと良いものが見られるだろう」 果たしてマルシャルはギリシャでエースとなれるか。28歳という年齢を考えれば、まだまだここからの選手だ。
構成/ザ・ワールド編集部
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