サウジスマッシュで打倒中国なるか!? 早田ひな、戸上&篠塚の熱戦を生放送DEEP解説【卓球ジャパン!】
5月11日放送の『卓球ジャパン!』は、サウジスマッシュ2024(5月1~11日/サウジアラビア ジッダ)の熱戦の中から女子シングルス準決勝の早田ひな対陳夢(中国)、男子ダブルス決勝の戸上隼輔(井村屋グループ)/篠塚大登(愛知工業大学)対王楚欽/馬龍(中国)の2試合をピックアップし、生放送でDEEPに振り返った。 【アーカイブ配信】「サウジスマッシュ2024」5月1日(水)~11日(土)開催!試合結果・トーナメント表
2月の世界卓球では陳夢から初勝利をあげた早田。2連勝を目指しての再戦となったが、今回は東京五輪女王・陳夢に力の差を見せつけられる結果となった。 「世界卓球の時よりも一歩台に近いところでコース取りを予測しながら、高い打点で振り回している」とMC平野早矢香が陳夢のプレーを分析。前回は早田から攻める場面も多く見られたものの、今回は陳夢のピッチの早い両ハンドに阻まれ、強打の体勢を作らせてもらえない。 「(陳夢は)世界卓球の早田選手の粘りとかラリー戦で点を取られるボールが多かった中でそこに対しては意識をしていたと思う。派手にガッと決めたから点が取れるわけではないので、コンパクトにして台と近いところで連続的に準備している」(平野)
今回、陳夢は出足から気合い十分だったがそれにも理由がある。中国国内のパリ五輪代表選考において「他国の選手に負けると減点」というルールが追加されたからだ。 陳夢と代表の座を争う王曼昱はバトラー(インド)に敗れ、今大会はまさかの2回戦敗退。絶対に負けるわけにはいかない陳夢は、日本の平野美宇、張本美和(ともに木下グループ)を連破して勝ち上がり、早田戦も今までにない気迫で臨んでいた。
ゲームカウント0-3とあとがなくなった早田は、第4ゲームはさまざまなサーブを試して流れを変えようと試みる。その中でも効果を発揮したのはバックサーブで、試合の中盤にバックサーブからの展開で3本連取。 「フォアサーブのほうが回転の質とかは高いはずですが、先ほどのフォアサーブとは回転が全く変わっているので、陳夢選手レベルでもミスをすることがある」(平野) 結果的にはストレートでの敗北となったが、オリンピック前に収穫のある試合ができたことは大きいだろう。パリまで残り2か月、早田のさらなる成長に期待したい。