新谷仁美、40歳で迎える2028年ロス五輪でマラソン代表目指す「狙う的としては現実的かな」
陸上のマラソン女子で日本歴代3位の新谷仁美(積水化学)が30日、東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場で行われた「アディダス ジャパン」の新商品発表イベントに登場し、40歳で迎える2028年ロサンゼルス五輪について「もしかしたら気持ちが変わっているかもしれないですが(マラソンで)自分が狙う的としては、東京の世界陸上よりも現実的かな」と話した。 2025年に東京で開催される世界選手権については、暑さなどを理由に挙げ「年齢的に気にする部分はいろいろとある。東京はパフォーマンスを上げる場所としてはデメリットだと思っています」と語り「トラックならあり得るかもしれない」と話した。 最大の目標はマラソンの日本新記録の樹立。これまで23年1月のヒューストンマラソン、同9月のベルリンマラソン、今年3月の東京マラソンで目指したが達成できなかった。東京マラソンの後は休養を挟んだ。「今までのマラソンに一つ共通点があるのは、ごまかし、ごまかし練習してきたこと。今回はごまかしというのがないように、ベースからしっかり作り直そうとやっています。再構築という形を今作っています」と語った。 日本記録更新にこだわり続けるのは、支えてくれる周囲への思いがある。「『マラソンの日本記録を更新したい』という物語を始めたのは自分。自分が始めたことは自分で終わらさなければいけないという考えがあります。それが自分だけだったらどんなタイミングでやめても良いんですけど、最初から付き合ってくれた人たちの思いまでも無駄にしちゃったら、私は単純にそこが嫌だと思っています。私にこれだけ協力してくれた人たちに、何も形として返せないというのが、私は生きる上で一番後悔として残ってしまう」。 出場予定の試合については「今は逆に目標を何も立てない」と新谷。「目標を立てると私は逆算して計画を立てていってしまう。マラソン日本記録更新という目標は絶対に変えないけれど、どのタイミングで狙うのかはまだ決めない状態にしています。ただそれも2年後とかまだまだ先だっていう話しではない。結果を出しにいかないといけないので、早々には動いています」と話した。
報知新聞社