京阪電車「ファミリーレールフェア」。子どもたちと電車の綱引き大会も
京阪電車恒例の「ファミリーレールフェア」がこのほど、大阪府寝屋川市の寝屋川車両基地で開かれ、多くの鉄道ファンが訪れ、電車との綱引き大会や車両部品の販売などで楽しんだ。 子どもたちがひとかたまりになって向かい合うのは、いつも乗っている大きな車両。子どもたちと電車の綱引き大会だ。電車の正面は係員の手でどんぐりまなこの顔のデザインに演出してある。合図とともに子どもたちが綱を引くと、最初はびくともしなかった車両がゆっくり動き出す。子どもたちが勝利を飾った。 電車が走行しながら巨大ブラシで豪快に洗われる様子を車内から観察できるのは、「洗車でGO!」。子どもたちは窓にかじりついて見入っていた。レールの上を走る作業自動車の試乗体験も人気だった。
復活した「びわこ号」を公開
工場内に設置されたクレーンが大きな車体を持ち上げ、天井近くをゆったり移動する情景は迫力満点。参加者は見上げながら歓声をあげていた。方向幕、パンタブラフ、踏切などを動かす体験コーナーがいくつも設置され、係員が説明に追われていた。 寝屋川市主導による復活プロジェクトが結実した昭和初期製造の車両「びわこ号」が公開された。11月9日、記念乗車会が車両基地で開かれ、びわこ号が基地内で牽引走行される。 びわこ号の車内を見学していた寝屋川市在住の女性は京阪電車ファン。同行していた小学校6年生の娘は幼いころ、電車綱引き大会の常連だったという。 母親は「抽選に当たったので記念乗車会にも参加します。鉄道の魅力は目的地に到着するまでに、いろいろな楽しさを味わえること。電車に乗るために遠回りすることもあります」と話していた。 電車関連のオークションや販売コーナーも大にぎわい。滋賀県からやってきた十代の男性は、「快速特急」の種別幕やつり革などを購入して満足気だった。 (文責・岡村雅之/関西ライター名鑑)