現行方式で勝てないのはなぜ? 2年連続地区シリーズ敗退のド軍に米メディア指摘「アストロズを真似る必要がある」
ロサンゼルス・ドジャースは3年連続、ナ・リーグ西地区王者としてポストシーズンに挑む。過去7度ワールドシリーズを制覇しており、最後に頂点に登りつめたのは、新型コロナウイルス禍により短縮シーズンとなった2020年だ。今季は4年ぶりの王座奪還を目指す戦いとなる。 【画像】大谷翔平が2024年レギュラーシーズンで刻んだ“栄光の名場面”を振り返る! 今季もリーグ最多勝利数を記録するなど、レギュラーシーズンではチーム力の高さを示したドジャースだが、ここからの短期決戦で勝ち上がることがいかに難しいかも知り尽くしている。通常開催のシーズンで世界一に登りつめたのは1988年まで遡らなければならず、以降もプレーオフ常連となりながら、ほとんどのシーズンで苦い結果を味わってきた。 昨年、一昨年もレギュラーシーズンでは圧倒的な強さをみせるも、2年連続でディビジョンシリーズ敗退に終わった。今季もプレーオフを迎えるにあたり、世界一という悲願達成に向けどのような姿勢で臨むべきなのか、米国内でも高い関心が寄せられているようだ。 米メディア『Sports Illustrated』では現地時間10月4日、ドジャースのマックス・マンシーのコメントを紹介している。マンシーは「一番難しいのはスイッチを切り替えること」と述べており、レギュラーシーズン終了後からプレーオフまで数日の空白期間がその後のゲームにおいて、微妙な影響を及ぼすと明かしている。 また同メディアも、「2022年にMLBプレーオフのフォーマットが変更されて以降、ドジャースはNLDS(ナ・リーグディビジョン・シリーズ)を突破できていない。ドジャースだけでなく、アトランタ・ブレーブスやボルチモア・オリオールズも優れたチームであるにもかかわらず、NLDSで敗退している」と指摘する。 加えて、2022年のヒューストン・アストロズが現行フォーマットで唯一、ディビジョンシリーズから勝ち上がりワールドシリーズ制覇を果たしたと振り返りながら、「アストロズとドジャースは熱烈なライバルだが、ドジャースはまたもやプレーオフの早期敗退という残念な結果に終わらないよう、アストロズがやったことを真似る必要があるだろう」と説明。 さらに、マンシーは、「競争心のスイッチを入れ直す方法を見つけなければならない。それは簡単なことではなく、さらに一番難しいのはワイルドカード・シリーズを戦い抜いてきたチームとも対戦しなければならないこと。彼らはすでにポストシーズンの雰囲気を味わっている」として、大一番の難しさを吐露。「唯一、うまく乗り切ったのはヒューストンだけだった」との言葉も綴られている。 また、トピックではデーブ・ロバーツ監督が「危機感を持つ必要がある」と語ったことも紹介されている。チーム全体が強い覚悟で挑む今季のポストシーズン。果たしてドジャースはどんな道のりを歩むことになるのだろうか。 構成●THE DIGEST編集部
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