百人一首の世界を体験・発信 子ども観光大使に20人「ゆかりの場所めぐりたい」近江神宮
かるたにゆかりが深い近江神宮の境内にある近江勧学館(大津市神宮町)で24日、「百人一首文化子ども観光大使」の認定式があった。滋賀県や京都府の小学3~6年生20人が、好きな和歌の情景や衣装などの魅力を語った。 観光大使は、百人一首を20枚ずつ5色に色分けした教材を広める民間教育研究団体が、百人一首を通して平安時代や日本文化、地域の魅力を知り、発信してもらおうと創設した。京都府宇治市や大津市などの小学生が参加し、8月には平安時代のお菓子の試食を、10月には競技かるたを体験して認定を受けた。 認定式では、「大使」のうち13人が百人一首にまつわるテーマを決めて発表した。和歌に詠まれた場所に行き、歌人の気持ちを想像したり、当時使われていた筆の構造や書き心地などを調べたりし、体験を通して感じた内容を紹介した。 清少納言が詠んだ「逢坂の関」について発表した金田小4年の児童(10)=近江八幡市=は「他のゆかりの場所もめぐってみたい」と話していた。