「ガス温水器」はつけっぱなしで、年間1343円の損!? 家電の待機電力について解説
冬本番を迎え、部屋の暖房や温水を作る機会が多くなり、「電気代がかさむなあ」と思っている人は多いのではないでしょうか。それは、電気使用量が増えているだけでなく、実は「待機電力」も大きな原因の1つで、ガス製品にも関係するのです。 そこで本記事では、電気代の無駄を削減するためのスマートなアプローチを紹介。さらに、消費電力が大きい家電も紹介します。電気代を賢く節約したい人はぜひ参考にしてください。 ▼「オイルヒーター」は暖かいけど、電気代が大変なことに! 1ヶ月でいくらかかるの?
待機電力とは?
日常生活の中で、私たちは多くの家電製品を利用していますが、それらの家電製品がオフの状態でも消費する微小な電力が「待機電力」です。この待機電力は、家計にとって意外なほどの影響を与える可能性があります。
待機電力が発生する理由
多くの家電製品は、タイマー機能やリモコン操作、時計表示などの便利な機能を維持するために、常に微小な電力を消費しています。例えば、テレビはリモコンからの信号を常に受け取るために、完全に電源をオフにしていても微量の電力を消費します。
家庭における待機電力の影響
資源エネルギー庁の報告によると、1世帯当たりの年間消費電力量は約4432kWhで、そのうち約228kWh(5.1%)が待機電力によるものです。これは年間で約7068円(228kWh×31円/KWhで計算)の電気代に相当します。
待機電力が多い家電製品ランキング
待機電力が多い家電、ベスト3は以下になります。 第1位 ガス温水器 センサーや制御弁、電子パネルの維持のために意外にも多くの電力を消費します。 第2位 テレビ リモコン操作や番組表更新、録画機能などの維持に電力を使用します。 第3位 冷暖房兼用エアコン リモコン操作の受付と、非使用時の内部保温のために消費します。 第1位のガス温水器は家庭の待機電力全体の19%を占めます。金額に換算すると約1343円 (待機電力による年間金額 約7068円×19%)になります。
待機電力の削減方法
待機電力を上手に削減することで、電気代を節約することができます。待機電力を削減する主な方法は下記の3つです。 ・主電源の切り替え 使用しない時は電源をオフにすることが重要です。これだけで大きな節電効果が期待できます。例えば、テレビやコンピュータ、音響機器などです。 ・プラグの抜き差し 家電製品を使わない時は、コンセントからプラグを抜くことで、待機電力の消費を完全に防げます。充電器やオフシーズンのエアコンなど、使わない機器から始めてみましょう。 ・節電タップの活用 プラグを頻繁に抜き差しするのが面倒な場合は、節電タップを利用することが便利です。節電タップを使用することで、複数の機器の電源を一括で管理できます。これにより、省エネに大きな効果を発揮します。 まずは、自分にできるところから取り入れてみてください。