コスプレするのは何のため? モチベーションは作品“愛”がすべて
「有名になりたい」より「好きなキャラになりたい」
今はまだ若い神無さんだが、いずれは家庭を持つかもしれない。その時、コスプレはどうするのだろうか。 「もちろん、続けます。趣味なので。小さいころから絵を描いたり、モノを作ったりするのが好きだったので、そういった要素がすべて入っているのがコスプレなんです。死んでも辞めないかな(笑)。なので、そういう趣味を理解してくれる人と結婚します。家事、育児、コスプレすべてをこなせるようになりたいです」と屈託なく笑う。 結局のところ、神無さんの目指すものは何なのだろうか。有名レイヤーになって、人よりもお金を稼ぐプロになることなのか? 「有名になりたいからとか、Twitterで何万人のフォロワーが欲しいからとか、そういうモチベーションでコスプレをやっているわけではないです。もちろん、結果としてそうなれば良いなという思いはありますが、目的は私が好きなキャラになることなので。そのために、例えば衣装の完成度を高めたいとか、作品のクオリティを上げるというモチベーションにつながっているんだと思っています」 何かを得るためにコスプレをするというわけではなく、作品・キャラが好きだから続ける。神無さんのコスプレに対する姿勢は、まさしく“愛”によって形成されているのだ。それゆえに、彼女の作品は美しく光り輝いているのだろう。 (取材・文・写真:水澤 敬)