「もちろん負けるつもりはない」 ソフトバンク緒方理貢、支配下2年目で激戦の外野レギュラー奪取へ
◆ソフトバンク秋季キャンプ(15日、筑後) ソフトバンクの緒方理貢外野手(26)が、支配下2年目の来季にレギュラー奪取を掲げた。今季は開幕前に支配下入りし、川村友斗、仲田慶介とともに〝育成三銃士〟として開幕1軍スタート。主に代走や守備要員として86試合に出場し、3選手の中で唯一1軍〝完走〟するも、打率1割7分3厘と打撃面では課題を残した。 ■元タレント夫人と腕組みハニカミ2ショット【和田毅秘蔵写真】 来季は外野手の激しいレギュラー争いに割って入る覚悟だ。小久保監督は秋季キャンプ中に、「左翼・柳田悠岐」、「右翼・近藤健介」の方針を示した。残る中堅を巡っては、今季ゴールデングラブ賞を初受賞した周東佑京を初め、正木智也や笹川吉康なども控えている。緒方は「もちろん負けるつもりはない。(レギュラーのなることが)難しいことなのは理解してますけど、そこで守備固めで行こうって思ってたら、野球人として成長はないと思う。やっぱりスタメンっていうのを狙って、オフ期間をしっかり過ごしたい」と意気込む。 課題は明確だ。「やっぱり打てないよりか、打てた方が使う幅も広がってくると思いますし、バッティングは永遠の課題」。今季は62打席に立ち、9安打。打率は2割に乗らなかった。秋季キャンプでは、実在するプロの投手と同じ球質のボールを投じる最新鋭のピッチングマシン「iPitch(アイピッチ)」や映像付きのピッチングマシン「トラジェクトアーク」を使って振り込んだ。 育成三銃士の中で唯一、1軍に残り続けたが、そこに慢心はない。「1年間(1軍に)いれたことは本当によかったけど、自信があると言われたらまた違う。1軍だったからクビにならないとは思ってない」。そう思うのは同時に支配下入りし、戦力構想外となった仲田の存在も大きい。「野球人、誰しもいつか終わる時が来る。いつか自分にも来ることだし、それが今年来なかっただけ。それが来る人がいて当然の世界なので、そうならないためにはやっぱり結果を1軍で残さないといけない」と気持ちを締め直した。 この日で秋季キャンプも打ち上げ。16日からは自己研さんの日々が始まる。自主トレは引き続き、牧原大成に弟子入りする予定だ。「(今季は)牧さんのところでやって不安なくキャンプに入れた。すばらしい環境でばっちり準備したい」。高い壁を乗り越えるため、実りのある冬にする。(大橋昂平) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社