<只見・春に駆ける>’22センバツ 決意新たに、練習励む 吉津主将「記事見て実感」 /福島
第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催)への初出場が決まった只見ナインは吉報から一夜明けた29日、只見町の同校で決意を新たに練習に臨んだ。 午前9時半ごろ、雪の積もるグラウンドに長靴を履いて飛び出した選手たちは、スコップで雪をかき分け、さらに押し固めて雪上の走路を整備。でこぼこの雪道に時折、足をすくわれながら雪国の特徴を生かして10分間走り込み、体幹や下半身を強化した。その後、校舎1階の駐輪場でトスバッティングなどで汗を流した。 出場決定から1時間で60件以上の電話やメールがあったという長谷川清之監督(55)は「練習場所を心配してくれる人も多く、ありがたい。土の上での少ない練習を、いかに有効にできるようにするかが重要になってくる」と話した。主将の吉津塁(2年)は「新聞記事などを見て、出場の実感が湧いた。選ばれた責任がある。甲子園まで、しっかり練習していきたい」と語った。【三浦研吾】