台湾観光客受け入れ強化へ公用語学ぶ 富山・砺波市観光協会が初の研修会、7事業所参加
台湾からの観光客を受け入れる体制を強化しようと、富山県の砺波市観光協会は4日、砺波市三郎丸の若鶴酒造「大正蔵」で、市内の事業所を対象とした研修会を初めて開いた。台湾出身で、同協会観光推進係の平井くるみさんが講師を務め、参加者は台湾の公用語について学んだ。 砺波市はチューリップを通して台湾と交流を深めており、観光客の誘致にも力を注いでいる。市によると、昨年はとなみチューリップフェアや庄川峡遊覧船などに約3万人の台湾人が訪れた。新型コロナの影響が流行ピーク時と比べて落ち着いてきたことから、観光客の誘致をさらに進めていくという。 研修会の開催は、台湾からの観光客と接する機会が多いという若鶴酒造から要望を受けたのがきっかけ。同酒造のほか、タクシー会社や宿泊施設など7事業所から計14人が参加した。参加者は平井さんから台湾の言葉で「いらっしゃいませ」「砺波へようこそ」などの用語を教わり、メモを取りながら復唱した。
結婚を機に10年以上前に砺波市に移住した平井さんは「言葉はコミュニケーションの道具。勇気を持って伝えようとすることが大切」と語った。 研修会は、市内の事業所の要望に合わせて来年3月末まで月数回開く予定。