菅生新樹、俳優デビューから充実した2年 20代のうちは「変に大人になりたくない」
◆演じる大門伝助は“武蔵坊弁慶” 強さを表すため6kg増量し体を大きく
2022年の俳優デビュー以来、『初恋の悪魔』『下剋上球児』『パーセント』と着実にキャリアを積み重ねてきた菅生新樹。現在は、高橋文哉主演『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系/毎週金曜23時15分※一部地域除く)で、主人公を支える大門伝助を熱演中だ。そんな彼に、ストーリーの重要なポジションを担う大役挑戦への思いや、デビューからこれまでの2年を語ってもらった。 【写真】役作りで6kg増量 がっちりした体格にイメチェンした菅生新樹 本作は、『クロサギ』や『正直不動産』など、多くの実写化漫画の原案で知られる夏原武のデビュー作を、連載終了から19年の時を経て実写ドラマ化した青春ヤンキー作品。 危多漢闘(きたかんとう)最大を誇る、1000人を超えるヤンキーたちを従える不良チーム「グランドクロス」を束ねる伝説の頭・伊集院翔。かたやクラスでも全く存在感がない、万年パシリ・山田達人。この最強と最弱の二人が偶然に出会い、容姿がソックリだったためにある日、人生を交換することに―。真逆な翔と達人に高橋文哉が一人二役で挑む。 菅生が演じるのは、「グランドクロス」の副長で翔の右腕・大門伝助。翔と入れ替わった達人と常に行動をともにし、ヤンキーのイロハを達人に教え込んでいく。アイドルオタクでひ弱キャラの達人のようなタイプは本来嫌いなはずだが、達人の持つある種の“気合い”には一目置くように。翔と達人が入れ替わっていることを知る唯一の男となるが、実はその裏で誰も知らない秘密を抱えているという役どころだ。 ――本作で大門を演じるとお聞きになった時のお気持ちは? 菅生:ヤンキー物はいつかやりたいと思っていたので、まずはその衝撃がありました。本作の重要な人物をやらせてもらえるんだ!っていう高揚と、ちょっとした不安もありました。 ――確かに、『下剋上球児』で演じた日沖誠はヤンキーじゃなかったですね。 菅生:見た目だけで全然ヤンキーじゃなかったです。球児の時は坊主じゃなかったのに、今回は坊主にもなっちゃって(笑)。 ――(笑)。演じられる大門伝助ですが、どんなキャラクターでしょうか? 菅生:監督ともお話したのですが、分かりやすく言うと、義経を守るために忠義を尽くし盾となった“武蔵坊弁慶”。「グランドクロス」というチームにおいて、達人がなりすましていることがバレちゃいけない。でもチームは続行しないといけないというところで、盾となり、そしてたまには矛となり、実はチームの柱なんじゃないかと思う人物ですね。 ――そんな大門を演じるうえでこだわった部分はどこでしょうか。 菅生:たとえば、達人が変なことを言いましたってなった時に、他のみんなは笑ったり「え…?」ってなっているけど、大門だけは怒っていたりするんです。そういうみんなの前でなりすましがバレないよう立ち回る大門、達人と2人きりでいる時の大門、翔といる時の大門、そして大門は秘密を抱えているのでそういう時の大門と、その時々でいろんな大門になる変化を意識しています。 ――ビジュアル面ではどうですか? かなり体ががっちりされた印象ですが…。 菅生:視覚的に「副長強そう!」と思われたかったので、体を大きくしました。『下剋上~』の頃から6kgくらい増えていますね。ビジュアル面では、この胸板の厚さと、赤い髪の坊主、それに衣装にも細かくこだわっています。