元光GENJIメンバー再デビュー活発化は何の布石か? 佐藤寛之&山本淳一“ふたつの風”が放つ地続きの魅力
ふたつの風とU&S、光GENJIとリンクする魅力
佐藤と山本は、2023年5月に行われた植草のソロコンサート『KATSUHIDE UEKUSA 2023 MOVING ON~Second Season~』にふたり揃って出演。植草が以前から、佐藤に「自分のコンサートに本格的に出演してみたらどうか」と何度か打診し、話を受けた佐藤が「頭の片隅に山本のことがあったので、彼にも声をかけて。きちんと話し合ってというより、自然の流れ」と合流。さらにふたりは、男闘呼組の再結成に刺激を受けて「もう一度、光GENJIを」との想いにも駆られたことを明かしている(※1)。加えて植草のコンサートのなかで佐藤と山本による新曲も制作されるなどし、ユニット始動が本格化していった。 一方のU&Sは、光GENJI時代はハイティーン組(光)だった内海光司とローティーン組(GENJI)の佐藤アツヒロによる“年の差コンビ”としてスタートを切った。グループ活動時は特別仲がよかったわけではなく、程々の距離感で接していたそうだ(※2)。だからこそ、お互い新鮮な印象でユニットを立ち上げることができたのではないだろうか。 また、ふたつの風同様にU&Sもローラースケートを使ったパフォーマンスを披露。昨年放送された『霜降り明星のゴールデン☆80'S』(BSフジ)では、佐藤アツヒロが「あらためて『僕たちはできますよ』と言えて嬉しかったです」とそのステージ力が衰えていないことをアピールした。 ふたつの風とU&Sの違いをあえて上げるなら、前者は自然体なところ、後者はアイドル性が健在であるところである。ふたつの風の佐藤寛之は「気軽に今の感じでやれたら」と肩の力を抜いたようなコメントを残している(※3)。U&Sは「UpdateS」のパフォーマンス映像でも内海が金色メッシュ、佐藤アツヒロがダーク系の口紅やアイメイクなど、いい意味で作り込んだビジュアルが印象的だった。 たしかに、光GENJI時代もそれぞれのイメージは、佐藤寛之と山本淳一は10代や20代前半の等身大のフレッシュさ、内海光司と佐藤アツヒロはアイドルとしてのかっこよさや色気が強くあったことから(内海はコメディ要素も強かったが)、現在のユニットは当時の彼らの地続きにあるものだと感じさせる。 長いあいだ、再結成や再パフォーマンスが待ち望まれている光GENJI。メンバーそれぞれにさまざまな事情があるとは言え、ファンはやっぱり光GENJIをもう一度見たい。各メンバーのユニット結成が、その布石になっている予感がする。 ※1:https://www.fujitv-view.jp/article/post-867756/ ※2:https://news.ntv.co.jp/category/culture/611f723739fd4f7ba73eb01af4ec06ca ※3:https://www.sanspo.com/article/20231124-DAZ3OPHJRFK3PEQISKBNKMT6IQ/
田辺ユウキ