死刑囚として獄中生活を送った袴田巖を追うドキュメンタリー、予告編が解禁
袴田巖を追ったドキュメンタリー映画「拳と祈り ー袴田巖の生涯ー」の予告編がYouTubeで公開された。 ドキュメンタリー映画「拳と祈り ー袴田巖の生涯ー」予告編はこちら 1966年6月、静岡県で味噌会社の専務一家4人が殺害された事件が起きる。その犯人として逮捕された30歳の元プロボクサー・袴田は、無実を訴えるも裁判所、世間からも黙殺。死刑囚として47年7カ月もの間、獄中で生活を送り、2014年3月に突如釈放された。本作では半世紀近く引き裂かれていた袴田と姉・秀子の生活を記録。対話を重ね、彼の心の内面深くに迫っていく。22年間にわたって袴田を追い続けてきた監督・笠井千晶は現在もカメラを回し続け、9月26日の再審判決の結果を見届けてから、10月19日より劇場公開される。 予告編は、「お前やっただな?」「お前は殺人犯だ」という音声からスタート。釈放された袴田が報道陣にピースサインを向ける姿や、秀子が袴田について語る様子が収められた。 このたび、本作が静岡でも劇場公開されることが明らかに。10月19日よりMOVIX清水、イオンシネマ富士宮、シネマサンシャイン沼津、11月15日より静岡シネ・ギャラリー、11月29日よりシネマイーラでスクリーンにかけられる。秀子は「巖が、釈放された時、笠井さんとは同じ車で行動を共に致しました。私が、泊まり掛けで、出掛ける時など、巖の面倒など、見て頂いて居りました。監督と言うよりも、家族みたいな、関係でございます。映画の完成で、そのことがよく出ていると思います」とコメントした。 太秦が配給する「拳と祈り ー袴田巖の生涯ー」は、東京・ユーロスペースほか全国で順次公開。 ■ 袴田秀子 コメント 2014年3月27日、巖が、釈放された時、笠井さんとは同じ車で行動を共に致しました。私が、泊まり掛けで、出掛ける時など、巖の面倒など、見て頂いて居りました。監督と言うよりも、家族みたいな、関係でございます。映画の完成で、そのことがよく出ていると思います。上映にあたり、多くの皆様に、ご覧頂きたいと思います。 (c)Rain field Production