天皇、皇后両陛下が肥前浜駅(鹿島市)を訪問 「HAMA BAR」を視察、鍋島大吟醸は「大変おいしかった」
SAGA2024国民スポーツ大会出席のため、佐賀県に滞在している天皇、皇后両陛下は6日、鹿島市浜町のJR肥前浜駅を訪問された。地域住民らがスタッフとして観光客らに地酒を提供する交流拠点「HAMA BAR」を視察。子どもたちとふれあいながら住民主体のまちづくりの現場に触れた。 地元の浜小学校4年生らが地域の歴史や酒蔵を紹介する「町並みガイド」を実演した。地図を手書きした大きな紙をめくりながら元気よく発表する姿に、天皇陛下は「難しい漢字をよく書きましたね」と目を細めた。児童は「緊張したけど、100%の声を出した」と胸を張った。 蔵元の後継者らから、古い町並みを生かした肥前浜宿酒蔵通りのまちおこしイベント「鹿島酒蔵ツーリズム」の説明を受けた。陛下は「鍋島大吟醸」を指さし「昨日いただきました。大変おいしかったです」と笑顔を見せた。 午前中は、SAGAアリーナ(佐賀市)でバレーボール成年女子の1回戦を観戦。皇后さまは、パリ五輪で一緒にバレーを観戦した愛子さまに、佐賀での観戦を伝えると「うらやましがっていた」ことを明かしたという。 両陛下は1泊2日の日程を終え、佐賀空港から帰路についた。県によると、2日間で約4万7560人が沿道で歓迎した。5日夕の提灯行列には約3500人が参加した。(上田遊知)
上田遊知