【くふうハヤテ】途中出場の橘八重龍誠V弾!オリックスに2試合連続サヨナラ勝ち「最高です」
<ウエスタン・リーグ:くふうハヤテ5-3オリックス>◇3日◇ちゅ~る 今季から新規参入したくふうハヤテが、オリックスに2試合連続のサヨナラ勝ちを決めた。 3-3で迎えた延長10回1死二塁。途中出場の橘八重(きつばえ)龍誠内野手(20)が、右越えにアーチをかけ、接戦に終止符を打った。今日4日も勝利し、2度目の同一カード3連勝を目指す。 ◇ ◇ ◇ 若武者がひと振りで試合を決めた。延長10回1死二塁。カウント0-1から、橘八重は内角直球を迷わず振り抜いた。「外野は越えると思ったが、まさか入るとは」。左打席から放った打球が右翼席に着弾したことを確認すると、右拳を掲げ、ゆっくりとダイヤモンドを回った。小5から始まった野球人生初のサヨナラ本塁打。はずむようにホームベースを踏み、チームメートとハイタッチした。 「最高です」。満面の笑みで「チーム全員で勝とうとする姿勢が、打たせてくれた。サヨナラの立役者になれてうれしい」と続けた。3-3の同点に追いついた直後の8回の守備から出場。その裏の攻撃で犠打を決めると「やっと決まった~」とスタンドまで届く声で喜んだ。前日3日の同戦で送りバント失敗していただけに名誉を挽回して、続く打席の劇弾につなげた。殊勲の背番号7は「守りのミスも多く、いろいろと迷惑をかけてきた分、チームに貢献できたことが本当にうれしい」とかみしめた。 2試合連続のサヨナラ勝ちの勢いに乗って、チームは4月の阪神戦以来、今季2度目の同一カード3連勝を狙う。橘八重のバットがもたらした価値ある1勝から、さらに白星を重ねていく。【山口昌久】 ◆橘八重龍誠(きつばえ・りゅうせい)2003年(平15)10月15日、大阪府生まれ。小5から中3まで野球、昇陽高(大阪)ではソフトボール部に所属した。卒業後は北海道独立リーグのすながわリバースで2年間プレー。くふうハヤテのトライアウトを受け、23年12月に入団した。右投げ左打ち。背番号7。身長176センチ、76キロ。 ○…8回から登板した4番手の早川太貴投手(24)が3イニングを3安打無失点に抑え、サヨナラ劇を引き寄せた。雨で先発登板が流れたため、この日はリリーフで勝利に貢献。「ピンチの場面もあったが、ゼロに抑えられてよかった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。自身4勝目となる白星も転がり込み「今までの3勝はビジター。本拠地静岡での初白星は格別」と笑みをこぼした。