決選投票前にフランス株買いを-どの結果でも反発とモルガンS予想
(ブルームバーグ): 投資家は7日のフランス国民議会選挙決選投票前にフランス株を買うべきだと、モルガン・スタンレーが勧めた。選挙結果が可能性の高い2つのうちのいずれになっても株価は反発する可能性が高いとの見方を示した。
ストラテジストのマリーナ・ザボロック、レジアン・ヤマナリ両氏は4日のリポートで、フランス国債のドイツ国債に対するスプレッドは、選挙実施が決まった後のピークからすでに縮小していると指摘。株式投資家も債券投資家に倣い、フランスへのエクスポージャーを増やすべきだと論じた。
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マクロン大統領の中道グループと左派の新人民戦線は、極右の国民連合(RN)が絶対多数を獲得するのを避けるため、3人以上が決選投票に進んだ選挙区で223人の候補者を戦術的に取り下げた。
モルガン・スタンレーが投資家を対象に行った世論調査では、過半数に必要な289議席を獲得する政党はない見込みだ。
「どの陣営も過半数を得られないか、RNが絶対多数を得るかというフランス選挙で残る2つの主なシナリオは、いずれも最終的にはフランスとより広い欧州の株価指数を回復させるだろう」とストラテジストらは予想した。
モルガン・スタンレーによれば、株式投資家にとって最悪の結果は左派の新人民戦線が勝利することだ。RNが勝利しても、その経済政策アジェンダはこれまでよりも穏健になるかもしれないと同社はみている。
原題:Morgan Stanley Says Buy French Stocks, Election Risk to Fade (2)(抜粋)
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Julien Ponthus, Farah Elbahrawy