関電が金品受領で再び会見(全文6)経産省は知らないと思う
八木会長はなぜ前回出席しなかったのか
読売テレビ:最後になんですけれど、八木会長にお尋ねさせてください。事態を重く受け止めて今回、会見に出席されるということの説明があったと思うんですけれど、ではなぜ前回は経営トップとして出席をされなかったのか、その点についてお伺いできますでしょうか。 八木:関西電力の基本的な会見は社長ということで、いわゆる業務の一番の、基本的にはトップでございますので。私はどちらかというと半分社内、半分経済界の仕事ということで、の立場で会長をしておりますので、社業のトップは社長ということで、常にそういう意味では会社の会見は社長がやるというのが基本的な考え方でございますが、先日の会見が大変誠に申し訳なく、ちょっと説明不十分であったということもございましたので、それと今回のことを厳粛に受け止めまして、社長・会長、私も会社を代表する立場ということで、社長と2人で説明責任を果たしたいという思いで参加させていただきました。 読売テレビ:前回は説明する、ご出席する理由、説明しなくてもいいというか、そういったところがあったということなんでしょうか。社長に任せていれば大丈夫だと。 岩根:私のほうからお答えさせて。すいません、前回のプレスは私自身、大変申し訳なく思ってございますが、報道が出て翌日でございました。われわれとしてどのようなスタンスでプレスに臨むかという準備も非常にできておりませんで、開示することは最小限これということにして、残りはお答えできませんという形でプレスをしまして、非常に不信感を抱いたわけでございますが、やはり誰が出て、こういう事態に対して誰が出て、どういう形でプレス発表するかという整理のないままプレスに臨んでしまったことを非常に私は反省してございます。 司会:よろしいでしょうか。その前の方。
経産省は森山氏の存在をどう考えていたのか
横田:フリーの横田一ですけども。 司会:すいません、もう一度お願いします。 横田:フリーの横田一ですけれども、関西電力の原発運営、稼働で二人三脚を組まれてきた経産省も同じ考え、つまり森山氏みたいな地元の有力者のご機嫌を損ねないで原発をとにかく稼働するということだったんでしょうか。ちなみに2012年の大飯原発再稼働のときには今井首相秘書官、当時、資源エネルギー庁次長が慎重な姿勢だった橋下徹さんとか嘉田由紀子知事に、再稼働しなかったら病院で停電して死者が出るぞという恫喝的な説明をしてまで大飯原発再稼働に汗をかかれたと。いわば二人三脚を組んで一心同体のような経産省がこの事態をまったく知らなかったとは思えないんですが、経産省はこういう森山氏みたいな存在についてどういう考えだったんでしょうか。 岩根:経産省殿のことなので、私からああだこうだというコメントをなかなか申し上げにくいですけど、少なくともわれわれからこういう人がいるということを申し上げたことがございませんし、経産省とは私はいろんな原子力に関する話をしてますけども、そういった話題も出たことはございませんので、私自身としては、経産省殿はまったく森山氏のことは知らないというふうに思ってございます。