「ただのバン」じゃなかった! 「外アソビ」でガチ使いできる「トヨタの商用車」2台
トヨタの商用車バンカスタムが、いまとにかくアツいんです。車両価格が安く、燃費もよく、荷物はたっぷり積めるし、ちょっとイジればオシャレでタフなSUV風に化ける実力も秘めているし、その可能性は無限大。 【画像】「観音開き風ゲート」や「リアディスクブレーキ化」など、2台の詳細をチェックする(29枚) そのため、さまざまなカーショップがその可能性を追求すべく、独自のスタイルを提案しています。今回は徳島県にある「アウトクラスカーズ」が1月に開催された「東京オートサロン」と、2月に開催された「大阪オートメッセ」双方に転じしたデモカーをご紹介していきます。
積載するのは、快適性・耐久性・デザイン性に優れたルーフテント
このタウンエースとプロボックスを製作したのは、ジムニーやエブリイなどスズキ車を中心にカスタムする徳島県の「アウトクラスカーズ」。2台とも表面がザラザラしたブルーのラプターライナー塗装で、ワイルドな質感に仕上げています。 ルーフには「GIワークス」製のルーフテントを積載。数ある類似品の中から選んだ理由を聞いてみると「頑丈で安定感があり、耐久性が高い」のが決め手だったそう。外気温に左右されにくい構造となるため、テント内の温度を快適に保てるのもポイントです。実用面はもちろん、スタイリッシュなデザインを兼ね備えているのも必見。 そのテントを支えるルーフキャリアと、その横に奢ったサイドオーニングは「ハードカーゴ」製。そこにワークライトとして群馬のランプメーカー「IPF」とのコラボしたモデルを装着。サイドオーニングとワークライトのカバーは近似のカモフラ柄でコーディネートし、よりタフさを演出する狙い。
遊び心をくすぐる、観音開き風の味付けは必見
タウンエースのリアゲートにも注目です。タウンエースのリアゲートは本来上に持ち上げて開くタイプなのに、アメ車のバンなどで定番の観音開き風に仕上げています。 ただこれは視覚的なギミックで、リアウインドウの中央をボディ色に塗装して左右2分割化し、リアゲートの中央にラインを描き、さらにナンバープレートを右に移設したことでそれっぽく見せているんです。これはカスタムカーらしい小技ですね。
ガチ使いできるスチール製パーツと悪路走行に耐えうる本気の足まわり
タウンエースのフロントバンパーはスチール製のアイアンバンパーにし、車がスタックした際に脱出したり/させてもらったりするために役立つウインチを装備。いずれもリアにはスチール製のバーを装着し、車両をガードする効果を狙っているのも見どころのひとつです。 悪路を自由に走破できるよう、いずれの車両も4インチのリフトアップを実現。リフトアップはアウトクラスカーズのオリジナル車高調で実践していますが、「リフトアップ量は大きいが安心して走行できるよう開発中」とのことなので、今後に期待したいところです。
前川玲子